安室奈美恵 with スーパーモンキーズ

ORIGINAL TRACKS VOL.1
1996/09/30発売 東芝EMI


 既にavexに移籍し、小室プロデュースで大ブレイクした後になって、東芝EMIから出されたスーパーモンキーズ時代のシングルベスト。ミックスは全てシングルのまんまだと思います。奇数ナンバーの曲がシングルのA面、偶数ナンバーは全てそのc/w曲になっています。つまり、デビューからのシングルをぜーんぶそのままの順で並べただけです。
 ジャケットはともかく、中に入っているブックレットの写真が全て東芝時代のシングルジャケからの切り張りだったりするので、見た目的にはかなり海賊盤くさい雰囲気のあるベストです(笑)。曲順といい・・・(笑)。



1.ミスターU.S.A アーティスト名:SUPER MONKEY’S
作詞:売野雅勇 作曲、アレンジ:小森田実
1992/09/16シングル発売 「ロッテシリアルアイス」CMソング
 まず何と言っても驚くのが、14歳とは思えぬアムの歌唱力!ほんとに、この子凄いです。デビュー曲にしてこの上手さ。センダンは双葉より芳し、とはよく言ったものです。高音もしっかり出てるし、フェィクもバッチリ。
 ちょっとヒップホップテイストのあるごきげんな曲で、歌詞は売野さんにしてはわりとフツーの歌詞です(笑)。沖縄出身であることをアピールポイントにしたかったのか、基地で働く男の子に恋をする、というような(多分)歌詞で、「ビーチサイドのアメリカ」とか「フェンスの向こうのビーチクラブ」とかいう言葉がでてきます。きく側の私たちにとっては、オシャレな南国リゾートっぽい雰囲気が感じられて面白いと思うんですが、当のアムたち沖縄出身者にとっては、「そんな楽しいもんじゃないわ」という感じだったんじゃないでしょうかねぇ・・・。

 とにかくこれは、歌手安室奈美恵の記念すべきデビュー曲として、アムの歌声が好みな方には是非きいてもらいたいです。ほんと、ビックリするくらい上手いから。

 しかしそれにしても、デビュー曲からしてかなり大きなタイアップついてますねぇ。ビックリだ。
 ちなみに、このデビュー当時のスパモンの他メンバーは、のちにMAXになるナナとミーナ、アクターズスクール校長の娘さんの牧野アンナさん、そして仁絵ちゃんのおねえちゃん新垣寿子さん、です。ジャケを見ると、アムだけ一人ものすンごく幼い顔なの・・・(笑)。


2.恋のキュートビート SUPER MONKEY’S
作詞、作曲、アレンジ:小森田実
日テレ系「クイズ世界はSHOWbyショーバイ!!」EDテーマ日テレ系

 個人的には、c/wのこっちの曲の方がお気に入りです。
 ・・・っていうか、もう、このタイトルからして堪りません。カワイイよアム、当時14歳だよ14歳!中学二年生だもん、そりゃぁモチロン、恋はキュートなビートだよねっ・・・・って、すみません、つい興奮してしまいました。この歌詞を歌うアムがかわいくてかわいくて、大好きなのです。
 男のコが年上のセンパイに恋しちゃって、も〜うボクのキモチ伝わってよ〜っ!という歌なのです。一人称は当然「僕」。アムが男言葉で歌ったのって今のところ多分これ一曲だと思うんですが、はじけるような勢いのある若々しい声が、見事に男のコっぽさを表現しています。
 あと、那々的ききどころとしては曲のラスト。見事にコブシの利いたスキャットを披露しています。ソウルフル。

 是非一度、今のアムがこの曲を歌うのをきいてみたいんですけどねぇ(笑)・・・ダメ?


3.ダンシング・ジャンク SUPER MONKEY’S4
作詞:売野雅勇 作曲、アレンジ:馬飼野康二
1993/05/26シングル発売 NHKアニメ「忍たま乱太郎」EDテーマ

 これは、那々と同年代(現在二十歳前後)でわりとアニメが好きだった方なら、一度は耳にしたことがあるんじゃないでしょうか。94年(ちなみに那々が中学校へ入った年)に始まったNHKの人気アニメ「忍たま乱太郎」(なんか、今でも新作はやってるらしい。こないだ久しぶりに見ました)のエンディングテーマです。ちなみにこのアニメのオープニングテーマは光GENJIの「100%勇気」だったんですよ。だからどうした。イエどうもしませんけど。ていうかこのアニメ見てたんですよ。かなり熱心に(笑)。
 これもヒップホップっぽい曲で、クラバー(当時そんな言葉あったかどうかは分かりませんが)な女のコの「恋のかけひき」を歌っています。
 しかしそこはやはり売野雅勇。しかもお子様アニメのタイアップ。マトモなラブソングが出来上がるワケがありません(笑)。ていうか売野さんかなりムリして若作りしてるような(笑)。イヤ確信犯なのか(笑)。
 「止まんないtheyジャンクなBeat Tonight ヒップなあいつHippyHippyヴォーク・ウォーク♪」
 ・・・・キョウレツでしょう(笑)。「リキシ・スタイルであのStep」とか「変化QでMake You Love」とか・・・・・あぁあぁもう、売野サン、あなたすげェよ。感服しましたわ。

 作曲は、これまた那々お気に入りの馬飼野康二(まかいのこうじ)さん。浜口百恵の「ひと夏の経験」のアレンジをはじめ、薬師丸ひろ子、麻丘めぐみ、小泉今日子ら大物歌手に曲提供する一方で、「ベルサイユのばら」のテーマソング(「薔薇は美しく散る」)だの「エースをねらえ!」だの「くりぃむレモン」だの(笑)の有名アニメのアニソンを数多くてがける、かなりの大物作曲家です。あの西野妙子にも曲提供したことがあるとか(笑)。
 70年代から活動しているのに、今でも嵐への曲提供でヒットをとばしている、息の長い作家さん。キィボード奏者でもあるそうです。

 アムも、「この頃は売れなくて・・・」と言うわりには、作家陣に恵まれて、いい曲をたくさん書いてもらっていたんですねぇ。


4.レインボー・ムーン 安室奈美恵
作詞:売野雅勇 作曲、アレンジ:馬飼野康二
 曲はわりと地味ですが、とにかくアムの声がききごたえあります。ちょっとthink of meに似た感触のバラード。
 それにしても、デビューして2枚目のシングルで、早くもc/w曲が「安室奈美恵」名義。やはり、一人だけズバ抜けて上手だったんでしょうねぇ。

5.愛してマスカット SUPER MONKEY’S4
作詞:及川眠子 作曲、アレンジ:小森田実
1993/11/05シングル発売 「ロッテ マスカットガム」CM(本人出演)ソング

 これはかなり有名でしょう。本人たち出演のガムのCMソングでした。
 この曲はとにかく、アレンジがイイです!ストリングスがいい味出してる!こういう、ダンスっぽい曲の中にストリングスとかのクラシカルな音が上手く溶け込んでる、というアレンジが好きなのです〜。TMの「80’s」とか。

6.わがままを許して SUPER MONKEY’S4
作詞:及川眠子 作曲、アレンジ:小森田実


7.PARADISE TRAIN 安室奈美恵with SUPER MONKEY'S
作詞:売野雅勇 作曲:中西圭三 アレンジ:小西貴雄
1994/07/20シングル発売 「野々山家の人々」(ドラマかな?)OPテーマ


8.悲しきブロークン・ボーイ 安室奈美恵with SUPER MONKEY'S
作詞:売野雅勇 作曲、アレンジ:小西貴雄

 ああああ!もうなんつーか・・・「時代」っていうんですか。こうゆうの。「不良」とか「皮ジャン」とか「ブロークンハート」とか・・・素敵。80年代の名残。甘酸っぱい青春ですネ(意味フメイ)☆
不良になっちゃった幼なじみを見守る女の子の歌なんですが、「寂しいと言いなよ 笑わないから」というくだりとか、ちょっとキュンときますね(笑)。すごくさわやかな曲調とアムの若い声が、この歌詞の青臭さと相まって、ほほえましい一曲に仕上がっています。
 作曲とアレンジは小西貴雄。最近だとつんくプロデュースのアレンジをやってる人ですね。その他にZ−1などへの音楽提供も。

9.TRY ME 〜私を信じて〜 安室奈美恵with SUPER MONKEY'S
作詞:鈴木計見 作曲:HINOKY TEAM アレンジ:DAVE RODGERS
 メンバーを入れ替え、現在のMAXの4人が勢ぞろいしたのはこの曲から。しかし同時に、この曲から先スパモンの他メンバーは完全に安室奈美恵のバックダンサーになってしまうことに。このシングル、どーんとおっきなアムとちいちゃな4人、という、シビアな縮尺のジャケです(笑)。
 曲は当時ディスコを沸かせる名曲を連発していた覆面作曲HINOKY TEAM、アレンジは日本ユーロ文化の影にこの人アリ、なディブ・ロジャースさま☆LOLITAというユーロシンガーのヒットナンバーに日本語の歌詞をつけカバーしたこの曲で、アムは一躍注目を浴びることに!ちなみに、この辺りのユーロカバーの曲には、レコード会社が東芝EMIにも関わらず、MAX松浦氏が一枚噛んでいたようです。流石松浦専務。

10.MEMORIES 〜明日のために〜 安室奈美恵with SUPER MONKEY'S
作詞:鈴木計見 作曲:HINOKY TEAM アレンジ:DAVE RODGERS
 c/wで地味な存在なんですが、これがいい曲なんですよ〜、「哀愁ユーロの女王」と呼ばれたノーマ・シーフィールドという歌手のカバーで、ほんとに哀愁ただよう切ないメロディなのです。
 哀しい切ない歌詞をバラードで歌えば、そりゃぁ確かにぐッとくるかもしれないけれど、こういうダンスチューンに切ない詩が乗っているのもいいもんです。どんなに切なくても前向きであろう、とがんばる感じがけな気で好きなのです。
 楽しかった学生時代を回顧する歌詞なのですが、那々さんもこれをきくとかなりメロウな気分になれます(涙)。


11.太陽のSEASON 安室奈美恵
作詞:鈴木計見 作曲:HINOKY TEAM アレンジ:DAVE RODGERS
1995/04/26シングル発売 「ロッテ マスカットガム」CMソング
 オリジナルはKing&Queenだったかな・・・他にもカバーしているユーロシンガーがいるくらい、有名な曲です。原タイトルは「Season 〜Livin'now〜」とか言った筈。
 ただ、この曲については、コレよりも「ダンス・トラックスvol.1」というやはりアムの東芝時代のアルバム(収録曲はほとんどこのアルバムとかぶっています。ミックスが少し違うくらい)の最後に収録されている、サルサミックスが那々の好みなのです。ゆったりとしたテンポの明るいオケに、朗々と響き渡るアムのボーカル。太陽の光溢れる南国のビーチを想像させる、爽やかで素敵なアレンジだと思います。こっちの、ユーロバージョンしかきいたことのない方には、是非サルサミックスもきいていただきたい。
 この曲の詩、結構好きなんですよね〜・・・「Season Now,Love is Now 季節に 負けたくない 熱くなる」とか、すごく開放的で・・・。


12.ハートに火をつけて 安室奈美恵
作詞:鈴木計見 作曲:HINOKY TEAM アレンジ:DAVE RODGER

 この曲、カバー曲の中では那々的イチオシ☆なのです!もーカッコイイのよ〜!アムロ姉さん!勢いのあるメロディとわりと低めのサビが、すごく強くてたくましい「大人の女」を表現しているのです。ほんと、他の曲に比べて、全体的に少しキィが低いんじゃないかな・・・原曲が男性ボーカルなせいもあるのかも。アグレッシブでドスのきいたボーカルが頼もしいです。


13.Stop the music 安室奈美恵
作詞:渡辺なつみ 作曲:Accation-Rimonti-Gelmetti アレンジ:星野靖彦
1995/07/24シングル発


14.GOOD−NIGHT 安室奈美恵
作詞:夏実唯 作曲:星野靖彦 アレンジ:松井寛



 小室プロデュース以前の安室奈美恵の歴史が辿れる、なかなか貴重な一枚だと思います。最後のユーロ三枚は「18 19 20」にも再録されているけど、流石にこのデビュー曲のあたりは未収録なので(笑)、アムのボーカルが好き、という人には機会があったら是非きいてもらいたいアルバムです。面白いですよ。
 これ一枚きくと、安室奈美恵という歌手がもっと好きになれます。ほんと、いつでも一生懸命な姿を、応援したい気持ちになれるアルバムです。


 ちなみに、バックメンバーの方も95年に東芝からMAX名義でデビューし、やはりユーロのカバーを歌っています。avexに移籍してからもseventiesでブレイクするまでに少々間があり、その間に破れかぶれで出したシングル「恋するベルファーレダンス」はかなりの怪作(笑)。アルバムには全然別のショートバージョンしか入っていないし、この曲だけはMAXIMAM BESTにも入っていないので、コレだけは是非是非シングルを見つけてきてきいてみてください。開いた口がふさがらなくなること請け合いです。