globe

Lights

02/02/06発売 avex globe



作曲・小室哲哉(7.のみ、E.Holland/L.Dozier/B.Holland)
アレンジ・小室哲哉(5.のみ、マーク・パンサー&245experience)
ミックス・Dave Ford&小室哲哉


 待望のglobe6枚目のオリジナルアルバム(CRUISE RECORDを一枚に数えるなど諸説あり)。発売当日に日記に書いたファーストインプレッションを元に、一週間ほどききこんだ後の、少し冷静さを取り戻した頭で書き直してみた感想です(笑)。
 まぁでも、基本的に私は、globeに関してはいつでもかなり冷静じゃないんですけれどね(笑)!



1.Many Classic Moments
作詞・小室哲哉 ラップ作詞・マーク・パンサ―
同発シングル(ミックスはほとんど同じ。シングルの方が、アウトロがちょっと短い)

 
ロンブーのラジオで解禁になったこの曲、はじめてきいて、もう、なんかいきなりキてしまいました。最初はメロディが気に入ったんですが、ききかえすごとに歌詞がすごく胸に迫るようになって、リピートしながら何度もきいていたら、ついには涙が出てきました。
 「あなたと私の築き上げた 砂の城でもない シンデレラ城でもない
 記憶の城を見つけました この場所でこのまま一人過ごします
 この星の最期を告げる 鐘の音が鳴り響くまで
 そばにいて あなたなら そばにいて あなたじゃなきゃいや」
 このフレーズに、ボロボロ泣きました。
 なんだろう。このけな気さ。それと紙一重の狂気のような思い。狂気に到るほどまでの思いつめ方。「過ごします」という言葉に見える、覚悟というか開き直りというか・・・怖くなるくらいの思い方。
 「一人過ごします」と言った直後の、「そばにいて あなたなら」というどう考えても矛盾しているリフレイン。
 なんか・・・・・・怖いです。この歌。明るく見えて、実は、すごく、怖いくらいの歌かもしれない。
 98年ごろのコムの書いた歌詞を思い出させるような・・・Relationの頃のような雰囲気・・・でも、Relationは「見るからに」病んで、痛くて、苦しくて先の見えない感じ、「あからさま」な狂気、だったけれど、今回は何というか・・・「気づかないうちに、見えないうちに」病んで、「知らずに、静かに」狂っているという感じ。一見明るく見えるだけに、何倍も強くて怖い狂気。
 同じ98年でも、あえて例えるとsweet heartに近いかなぁ。明るい歌だと思っていたらPV見てゾッとした、あの感覚に近いかもしれないです、私の中では。
 んー、まとまらないですね。最初はもっと純粋に「けな気なコ(ケイコ)ね〜アナタ!」と思ってきいてたんですが、どうもそれだけじゃないぞっ、という気が、だんだんとしてきて。
 もう、どうなってもいいやっ、っていう開き直り、なのかなぁ。

 あなたはもういなくなってしまったの。たしかにそれはとてもさみしいことのはずのに、とてもかなしいことなはずなのに、そんなことはもうどうでもいいの。どうでもいいことかもしれないの。
 でもこの、このきもちだけが、いつまでものこってしまっているの。

 そういう感じ?わけわかんない感想文ですね、こりゃぁ。でも好きなんですよ、この曲。すごく好き。しっかりタイアップつけて流してくれれば、結構チャート上位も狙えたんじゃないかなぁ。同発は、やっぱりちょっと勿体無かったように思います。


 歌詞についてばかり語ってしまったんですが、曲とか音に関しても、かなり好みです。曲全体的には、DON'T LOOK BACKを思わせるかな・・・ラストに大サビがくる構成とか、スケールの大きいイメージとか。何となくですが。
 オケは、今までのシングルのように直球トランス!という感じではなく、普通のポップスにトランス風味をプラスした、というレベルの味付けに収まっているので、小室マニア以外の人でもききやすい仕上がりになっているんではないでしょうか。ケイコのボーカルがちゃんとメインにきこえます。まずオケありき、ではないな、という感じがします(笑)。
 マークのラップも、今回は珍しく(笑)ききとりやすかったです。エアチェックしたテープをヒアリングして歌詞を書き起こしてみたのですが、結構あってました。「砂に書いた未来 誰にも消せない」というフレーズが好きです。like a prayerの「空は誰も裏切らない」っていう歌詞をちょっと思い出しました。
 ただ、ラストの締め方に関しては、シングルのオリジナルミックスの方がきれいなんじゃないかなぁと思いました。いかにもコムロ節なアウトロなんですが、そのまま静かに終わってくれればよかったのに、突然4つ打ちがはじまってビックリしました。あれはちょっと蛇足かな、とも思います。
 シングルも買ったんですが、インストも結構好きです。今までのシングルのような派手なインストではないですが。
 カップリングのBreakdown mixは、Together nowのBreakdown mixみたいなつまんないショートバージョン(私は個人的に、シングルにショートバージョン(ラジオ・エディットとも言う)を入れるっていうのは、最高の手抜きだと思っているんです。ソレがききたくてCD買ってんじゃないわよッ!ラジオとかでかけられてるショートバージョンじゃ物足りないからわざわざCD買ってるのに、失礼じゃない!とか思ってしまうのです。MISS YOUR BODYしかり、MOVE YOUR BODYしかり)なのかな〜?、と心配していたんですが・・・・フタを開けてみたら、なんだか微妙なリミックス具合でした(笑)。なんだろう・・・TVmixともちょっと違うし。でも、サビのケイコの声がキレイにきこえるので、わりと好きです。


 追記。歌詞に関して。
 あぁ、今、なんとなくイメージが浮かんだんですけど・・・・突然突拍子もない例えで申し訳ないんですが。
 星、ありますよね。夜空のお星さま。
 光はもの凄い速さで空間を進むけれど、それでもその光が地球の上に届くまでには、大きな時差がある。
 つまり、今私たちが地上で見ている星の光、その光の元である星自体は、とうに爆発してもうなくなってしまっているのかもしれない。
 でも星の残した光だけは、今でも地上に届き続けている。

 そういうイメージです(謎過ぎる)。星が爆発する瞬間と、爆発して星がなくなってしまった後。爆発して、燃え上がって、星そのものはもうどこにもないのだけれど、残像になった光だけが、いつまでも残ってしまっていて、今でも宇宙を漂っている。
 そんな感じですかねぇ。これを読んでくださる方のうちどのくらいの方が「なるほど!」と思ってくださるかは、全く予測つきませんが(笑)。


2.Merry Go Round
作詞・小室哲哉
 今回のアルバムの特徴の一つは、バリバリトランスな既発シングルと、アコースティック気味の書き下ろしバラードが交互に入ってる、というところだと思うのですが。
 最初にきいたときは、この曲はあまり好きではなかったのですが、どうもきき返すたびに好きになっていきました。
 この曲は、とにかくケイコの声がいいです。きかせる。アカペラでもきいてみたいな、と思うくらいに上手です。Bメロのヨーデルのようなファルセットがすごく素敵。バックの音がシンプルなだけに、一層ケイコの声が映えますね。さすが姫。
 「凍えてる街路樹を通り抜けて あたたかい人々をうらやむ
  私だけ寒いわけじゃないのに どうしても自分がさみしい」
とか
 「あぁどこからか 負けないでって声がする
  そうあなたから きこえてるような気がして」
とか、歌詞はちょっと初期の朋ちゃんぽい感じもしました(笑)。この曲も「女神」も、朋ちゃんがいたら彼女に歌わせてあげてたんじゃないかなぁ、というイメージ(どうも麻美ちゃんではない気がします)。
 ・・・で、美しいメロディとケイコの声にきき入っていたら、サビに入った瞬間「ぅわッ!」と思いました。油断してました(笑)。やられました(笑)。かなりブ厚いですね・・・コレ(笑)。
 サビはやっぱり少し物足りない感はあるのですが、ケイコの声とあのコーラスで十分カバーされているので、総合評価としてはオーケーです(笑)。


3.What’s the justice?
作詞・ケイコ&マーク・パンサー
01/12/05シングル(ミックス 小室哲哉) テレビ東京系アニメ「サイボーグ009」オープニングテーマ / アルバムニューミックス
 静かなイントロがちょっとエキゾチックな感じになったように思えるのは、私だけでしょうか?
 マークのカウントアップがフラ語になっていたところ、何故か激しくツボでした。何故だ。よく分かんないけど、とにかくカッチョイイのだ。イカス。流石ネイティブ。
 でも、「ゼロゼロナイン!」は言いやすそうでカッコイイですけど、「ゼロゼロ・・ヌッフ!」って、日本人の耳には結構間が抜けた発音にきこえます(笑)。それにしても、シングルだけでなくアルバムでまで番組タイトルを宣伝してくれるとは、globe律儀(笑)。
 ケイコの「約束の〜」の直前にも、マークのささやきが入りますよね?何て言ってるのかよく分かりませんが・・・「And what's なんとか!」ってやつ。アレ好きです。というか、ケイコの声と絡むのが好きなのです。
 ・・・・avexのアーティストで、globeに似た構成(キィボードプロデューサー、女性ボーカル、男性ラッパー)のmoveというユニットがあります。このmoveさんたちのいいところは、ボーカル(yuriさんという)とラッパー(motsuさんという)の掛け合いが頻繁にあるところ。yuriさんのボーカルの合間合間に、motsuさんが「オーイェー!」とか「ヘイヨー!」(カタカナで書くとなんとも間抜けだ)とかなんとか、うまい合いの手を入れるのです。  こういうのを、globeでもやってほしいなと思うわけです。
 ケイコとマークの声が絡み合うところがききたいんですね。最近、あんまりないように思います。Feel like danceとかエニスモ、ワナビのラストや、winter comes around againの大サビ、still growin'upのラップ掛け合いみたいに、二人の声が交互(または同時)にきこえてくる構成の曲を、もっときいてみたいと思うのです。勿論、そこにTKのコーラスもついてくれれば文句ナシなんですが(笑)。

 ちょっとハナシがズレました。
 ケイコの「走り出す 今日も!」という声なんて、ほんとにスカッとするくらいに気持ちよく歌ってますね。きいていて、すごく爽快な気分になる。
 トランスのインスト部分も、ビックリするくらいキャッチ―になってました。シングルでは、タイアップで流す部分だけ先に作って、後はインストで済ませました、という感じがどうしても否めなかったけれど、アルバムではしっかり作ってあって、非常にききやすくてよかったです。キャッチーキャッチー。リミックスってマジック。
 ただ、そうなるとかえって後半のマークのラップ部分が余計にきこえてしまうこともあったりして。そういうバランスってなかなか難しいもんですねぇ。
 でも、マークの「Dois-moi!」というセリフは、ライブで一緒にシャウトしてみたいです。ガシャガシャにエフェクトかけた声が、ワイルドっぽくて素敵。
 「Dois-moi」はフラ語の間投詞みたいなもんで、「ねぇ」とかそういう程度の意味らしいです。ちなみに直訳は「私に言って」。

 この曲に関しては、globeファンサイトでは「アルバムバージョンはケイコのパートが増えてるといいなぁ」という意見が多かったんですが、結局変わりませんでしたね。最初は私もそれが少し不満だったんですが、イヤ、これはコレでいいでしょう!ボーカル部分は少ないけど、十分です!

 ただ、テレビで流されていたバージョンもすごく好きだったんですよ。「この奇跡を待ってた〜」のところから即4つ打ちが入ってくるバージョン。疾走感があってとてもよかった。また、オープニングのアニメ映像ともマッチしていたし。地球をバックに、ピンクのコスモスの花びらが一枚ずつ散っていく絵とか、すごく素敵だった。
 こっちのバージョンは009のサントラに収録されているようですが、やはりショートバージョンのままらしいので、結局買いませんでした。このテのサントラ(しかもアニメモノ)ってなかなか中古屋に出回らないから、きけるのはいつになるかなぁ・・・せめてシングルのカップリングに収録してもらいたかったです。


追記・・・009のファンサイトを見てまわったところ、意外にも(笑)この二曲の評価は高かったです。ただ、やはりみなさんカラオケで思いッきり歌いたいのか、「フラ語には参った」と仰る方が多かったです。
でも、雑誌でのインタビューによると、フラ語を使ってくれ、というアニメ製作者サイドからの要望があったんそうです。やはり、ワールドワイドな感じを出したかったんでしょうか。


4.genesis of next
作詞・小室哲哉&マーク・パンサ―
01/12/05シングル(ミックス 小室哲哉) テレビ東京系アニメ「サイボーグ009」オープニングテーマ / アルバムニューミックス
 ほんとに、リミックスってマジック(感心)。スピード感がぐんと増した感じがします。Ver.8をききこんだ後にオリジナルミックスをきいたときも、全然別物みたいにかっこよくなっていてビックリしたけど、今回の変化はそれ以上かもしれない。スピード感というか、スリル感というか。ソニック感覚アップ。
 アレンジの細かい違いが楽しかったし、オケに抑揚がついたように思います。シングルバージョンではわりとオケが一本調子だったのかもしれない。それが、アルバムバージョンだとパーツごとにクルクル変わっていくので、退屈しない。キックが抜けるパーツがあったりとかしてて、凝っていて面白いです。より「歌モノ」トランスになった、という感じでしょうか。
 イントロでのマークの語りも、よりハッキリときこえるようになってて嬉しかったです。でも、マークが「Hello?...Hello?」って喋ってると、思わず、「Who's calling....Oh, calling a wrong number,right」って続けたくなっちゃうんですけど(笑)。
 でも、イントロがわりと普通っぽい始まり方でしたねー。やっぱり、「タッタッ、タラタッタッ、タラタッタッ、タラタタタッ・タタタッ♪」(←この表現で他人に伝わるとでも思っているのか、私め)っていうシングルバージョンの方が、インパクトがあってよかったかも。ラストも、「・・・・・・・バァーン!」っていうシンバル(っぽい音)で終わってほしかったかな。

 そして、この曲も、テレビバージョンも好きでした。genesisのVer.8を使いまわして再録するくらいだったら、テレビバージョンを2曲とも収録してほしかったです。
 Aメロでケイコのボーカルにエフェクトがかかってるところとか(「またのぞいた いつもの鍵穴」のあたり、ミステリアスな感じがしていてよかった)、サビのラストの「キミは一人きり目をとじる」でメロディが下がるところとか。全体的な歌詞はオリジナルバージョンの方が好きだけど、このフレーズがいいなぁと思ってました。「目・を・と・じ・る」ってなるところがお気に入ってたんですけど。オリジナルバージョンでも、1コーラス目と2コーラス目でサビ終わりを変えたらよかったんじゃないかなぁ。

 歌詞について。全体的には、そんなにツボに入る歌詞ではありませんでした。本屋で歌BONだかゲッカヨだかを立ち読みしていて、歌詞を事前に知っていたのですが、そこで目にした
 「過去をかばい いたむ傷を癒し 明日を消さずに 生きれるかな・・・」
というフレーズにはちょっとじわッときましたが。でも、ラジオ音源をヒアリングしたら、ずっと「生きれるから」ときこえていたので、ちょっと驚きました。ケイコの発音、「な」と「ら」の違いがよく分からなくて・・・メニクラの「そばにいて あなたなら」も「あなたから」にきこえたし。
 あと、マークの「Devils in my shoes!」って、ナニ(笑)。英語の慣用句か何かなんでしょうか?私、コレの意味が知りたくて、マークのオフィシャルホームページに質問書き込んだんですよ。したら、「詩を書いたのはマークだけど、詩を解釈するのはみんなだから。一人一人それぞれの解釈があっていいんだよ」と、なかなかいいことを言われました。でも、結局どんな意味なんだ(笑)。謎です。未だに。教えてマーク・パンサー。


5.Come Into Exsistence
作詞・マーク・パンサー

 知らない方も多いと思うので一応。245experienceというのは、マークのミキサーチームです。マークを中心に、ギター(本業はマークのマネージャー(?)さん)のChamiさんや、マークの古い知り合いのフランス人ミキサーのDANDAN(global tranceでoverdoseとouternetのリミックスを手がけたチームの一人)などが集まった、マークの個人的な友人知人で結成されたチーム。これの前身が、「とにかく無性に・・・」のweb addicted mixを手がけたmarcpanther.com projectにあたるのかな。
245というのは元々は、マークがプロデュースするバンド(Chamiさんはそのメンバー)の名前。「247(トゥエンティーフォ・セブン・・・24時間1週間、ずっと愛してる、というアメリカの口語らしいです)はドリカムが使っちゃったから、じゃぁオレたちは週休二日で」というのが名前の由来(笑)。なんともマークらしい。
 ハッキリ申し上げて、この曲をきくまで、かなり彼らを見くびっていました(反省)。なんか、仲間内ではじめた趣味を仕事に持ち込むなよ、とか思って。
 も、コレきいたら、アレンジすッごくかっこよくて。ビックリしました。一気に245の株上がりまくり(笑)。単純だね。とにかく、アレンジ素敵。TKやケイコも音を褒めたときいたけど、いい意味でTKっぽくない、ちょっと異質な感じがあって面白いと思います。イントロの風の音とChamiさんのむせび泣くギターとか、今までのglobeにはなかった新鮮さ。

 ただ・・・そうなると、今度はマークのボーカルの方が少々気にかかる。
 前半は1オクターブ上げて歌ってもよかったんじゃないかな。もう少し軽やかな歌い方でも素敵だったのでは。
 どうも最近、どの曲でも声を押し殺しすぎなんじゃないかなぁ、と思います。初期の頃のような、高いキィの声もきかせてほしい。FREEDOMとかSo far away from homeみたいな、ファルセットギリギリくらいの高さくらいまで、出してみてほしいです。

 後半はすンごく好み!「Le vent!vent!」のとこ、面白い!最初歌詞カードだけ見たときは、どんなになるんだコリャ、と思いましたが(笑)、きくとナルホド!という感じ。適度にコミカルで、一回きいて即気に入りました。「BAN」と「Vent」の違いがすごくハッキリしていて、ネイティブの発音における「B」と「V」の違いを耳で実感(笑)。
 マークソロでこういうちょっとヒョウキンなイメージの曲って、今までにあってもよかったんですけど、実際には暗くて痛い曲ばっかりで(笑)。
 コレはかなりライブで盛り上がりそうです。本当はこの曲、ケイコのボーカルも入る予定だったのを時間の都合で断念してマークソロにしたらしいので、ライブバージョンではケイコのボーカルもきけそう。楽しみです。


6.女神
作詞・小室哲哉
 タイトルを事前に知って、ものすごく期待していた一曲。
 アルバムを買ってきて、きく前にパラッとブックレット開いた途端、目に入ってきた、  「今日は君と会えない」 という出だしの歌詞に、何故だかすごく、ぐっときた。なんでだろう・・・あまりにストレートすぎて、このワンフレーズにひきつけられました。
 ケイコがはじめて一人称「僕」で歌った(ケイコソロでは、「僕」な歌も歌ったことあるけど)歌、ということで、これがなかなか似合う。
 曲自体は地味なメロディで、あまり私の好きなタイプの曲ではないんだけれど、とにかく歌詞がいい。そして、ケイコのボーカルもいいです。これもバックがシンプルなので、ケイコの声がすごくきれいに映える。
 「さみしさを穏やかな気持ちに変えるために 今日はゆっくり考えた」
とか、
 「安らぎという名の服も着せてあげたい
  好みの色だといいな いつか着せて見せてほしいな」
とか、すごくやさしくて少し気がよわい・・・・ちょっとやさ男な人のイメージがある詩で、それこそ小室先生ご本人みたいというか何というか(笑)。ロマンティストな男の人が書いた詩だなぁ、と思いました。女性にすごく夢を見ている感じ(悪い意味でなく)。
 ただ、「着せて見せてほしいな」という言葉づかいがちょっとヘンに感じるんですけど・・・私だけかしら?「着て見せてほしいな」じゃないのかなぁ・・・?符割りの関係かしら。

 何となく、「Merry Go Round」のアンサーソングというイメージがあります。一組の男女の気持ちを、まず女性の側から歌ったのが「Merry Go Round」、その歌の中では女性にすごく頼りにされている男性が、実は彼女をすごく頼りにしているという心情を歌ったのが「女神」。一枚のアルバムの中に一人の女性ボーカルの声だけで(コーラスはあるけど)上手く表現したなぁ、と感心です。
 ケイコはこの歌をしきりに「かわいい感じの歌」と語っていたけれど・・・男性視点の歌の方が「かわいい」というのも、ケイコ姐さんらしくて面白く思いました(笑)。


7.try this shoot
作詞・ケイコ ラップ作詞・マーク・パンサー
01/08/01シングル(ミックス 小室哲哉) 花王化粧品「AUBE」CMタイアップ / アルバムニューミックス
 「タラララ let’s try this! try try!」という印象的なイントロがなくなってしまったのが残念!あのイントロは、何度きいても思わずはッとさせられるインパクトがあった。
 そこ以外、ミックスに関してはほとんど何も言うことございません。もう最高。リミックス万歳。どこがイイ、というんじゃなくて、全体がもの凄く、凄まじくカッコよくなったのです。

 特にアタマ!マークのラップ、シングルだとほとんどききとれなかった部分がかなりハッキリきこえたので、そこの歌詞が大好きな私にはすごく嬉しかったです。特に
 「with my love このまま君を 息が出来ないほど抱き締めよう 止められないよ think'bout you
 約束しよう before the morning 命をかけて君を守ろう」
というくだり!!!コレなのよ!こういう男が好きなのよ!こういうタイプに弱いのよ!!(←無意味に力説)あぁぁぁ・・・・なんてオトコマエなんだマーク・パンサー・・・・(身悶え)!!
 しかも、「約束しよう before the morning」の符割りが変わっていたのがさらにポイント高いです。コレ好き。「二人きりの隠した秘密」の符割りも変わっていたけど(こっちはgenesisライブでも気づいた)、ここが・・・ちょっと音程がふらッとくるのが気になります。ラップパートの最後、きッちり締めてケイコに手渡して欲しかった。ここは、ちょっと残念でした。
 Aメロのケイコのファルセット、すごくきれいに出てるところと今ひとつ音程が不安定なところと混ざってるんですが、1コーラス目の3回目のファルセット(「あなたを描いてる〜」という部分)、これが絶品!ヨーデルのよう。ほんとに素晴らしいと思います。私の中では、Precious Memoriesの1コーラスめの「偶然街ですれ違っても〜」に匹敵するファルセット。本当にきれいに声がひっくり返ってます。

 ただ、ラストのサビの「夢に尋ねて探し続けた〜」の部分で、マークの「Let's try this! try this!」というサンプリングが入っていなかったのがすごく残念。ここでケイコのハイトーンボーカルと低いサンプリングが重なるのが、すごく好きだったんですが。

 2コーラス目の
 「雲に隠れ月に寄り添う 気配を抱いたその胸で輝き続けて
  waiting for you baby 駆け出す思い 真夏の風に吹かれたら shooting you baby」
という歌詞が気に入ってます。夜(もしくは冬)の間にずっと我慢してこらえ続けていた思いが、夏の朝を迎えて一気に爆発した・・・という感じでしょうか。
 「夜明けの色に 染まって放つよ  shooting you baby」
もそうですが、すごく開放感があります。何とも言えず爽やか。


追記・・・なんと、イントロや間奏でフィーチャされている「Let's try this! try this!」というサンプリングボイスは、マークのものではないらしいです。本人がそう言ってました。ホームページで。ちょっとビックリしました。でも、低くてカッコイイ声色だと思います。私は好き。



8.Stop! In the Name of Love
作詞・E.Holland/L.Dozier/B.Holland ラップ作詞・マーク・パンサー
01/11/14シングル(ミックス 小室哲哉) 日本テレビ系テレビドラマ「スタァの恋」テーマソング / アルバムニューミックス
原曲・・・The Supremes 「Stop! In The Name Of Love」(1965年発表)
 ttsからこの曲まで、いつも一息にきいてしまいます。なんてノリのよさ。
 この曲はglobe初のカバーナンバーということで、こないだカラオケで原曲もきいてきました。・・・ビックリしました(笑)。あンまりにゆるいんで(笑)!60年代の曲らしいんですが、すごくのんびりとした曲だったので、globeバージョンとのギャップに仰天しました。サビの「Stop!」が原曲とglobeバージョンではタイミングが違っていたり、原曲では3コーラス目まであったりと、結構驚きでした。
 もう随分前に、ドラゴーでケイコとマークが「一度カバーとかやってみたいよね〜古い曲の」とか話していたこともあったので、今回はそれが叶った、ということなんでしょうか。TKが作ったんではない曲を「あの曲いいね〜」とほめられるのはちょっとくやしくもあるのですが(笑)、マァたまにはこんな企画も面白かったです。リミックス、リアレンジ、カバー(特に英語カバー)、歌詞違い、その手の企画は大好きなんで(笑)。
 ケイコのパート、オリジナルバージョンの歌詞をそのまま歌っているのですが、・・・・・は、発音が・・・・っ(笑)。シングルをきいたとき、2コーラス目の発音が「あわわわッ!」って感じ(笑)で心配だったんですが、アルバムテイクではあまり気にならなくなってました。よかったよかった(安堵)。でも、やっぱり「expression」を力一杯「ークスプレッショーン!」と歌うところは気になる・・・(笑)。

 ただ、オリジナルのケイコパートの詩と、マークが書き足したラップの詩とが、少々ミスマッチな気もします。ケイコは「浮気なカレシを持った女のコの切ないオトメゴコロ」なのに、マークは、いつものマーク節(笑)。「How can I ease your pain?」とか、痛々しいイメージの羅列がいかにもマークらしいので、両方を訳して照らし合わせると、ちょっとかみ合ってないかもしれません。

 詩はさておき。
 アタマのマークのフレンチラップ、キックが抜けていた方がハッキリきこえてくるので好きです。シングルバージョンをラジオできいたときには、2ヶ所のラップが違う言語で歌われていることにしばらく気づけなかったから(笑)。
 今回のアルバムでは、どの曲もシングルバージョンよりマークの存在感が増してる気がして嬉しいです。ラップの抑揚もアルバムの方がある感じ。
 そしてッ!中盤の英語ラップのラスト、「leaving you in your delucion our love never die」のブレイクと、その後のドラムロール(もどき)!!ここのブレイクに私は心臓打ち抜かれました(笑)!マジで!
 バックの音がふッと消えて、マークのあの低い声で「our love never die」とか言われたらもォ!!もう私は死んでもいいッす(ダメじゃん)。ツボだ。激しくツボでした。その後のケイコパートへのつながり方もよかった。

 結構globeファンサイトで言われているのが、最後のサビのリフレインがない!歌詞カードには書いてあるのに歌ってない!というところ・・・確かにそう言われてみれば。あんまり気にはならなかったけど、そう言われてみれば確かにちょっと短いかも(笑)。
 最後のマークのラップが、その分くり返されてましたね。ラストのパンとかは面白いアイディアだと思ったんですが、最後はエコーが残るような感じではなく、きッちりと音を切って締めてほしかったかな。

 シングルバージョンもすごく好きだった筈なのに、このアルバムバージョンをきいてしまったら、急にやぼったくきこえてしまう気がします。genesisもjusticeもそう。既発シングルのミックスがどれもすごくよくて、どの曲もすごく引き締まってタイトになったように感じました。ききやすい、とっつきやすいです。


追記・・・この選曲は、ドラマ制作者サイドからのリクエストだったそうです。


9.Lights brought the future
作詞・小室哲哉
ケイコソロバージョンとして、02/01/23発売のオムニバスアルバムVARIOUS ARTISTS FEATURING song+nationに収録

 正直言ってsong+nationバージョンがかなり不満だったので、globeバージョンに期待していたんですが・・・・期待違わず。こちらは非常によかったです。本音で言うと、song+nationは完成バージョンではなかったな、と感じました。

 この曲は、12月1日、府中の早稲田大学グリークラブwithT(笑)のコンサートではじめてききました。当時、TKはアメリカの事件に触発されて(触発されて、はヘンだな。でも、インスパイア、でもおかしいな。感銘を受けて、はもっと違うな・・・ボキャ貧め、私)この曲を作ったばかり。ゲストに来ていたケイコがピアノの側に立って、出来上がったばかりのこの曲をはじめて披露したのです。
 確かに、それもぐッときました。特に最初と最後の「ごめんね この世界を・・」と、「私はこれっぽっちの 歌でしか償えない」に、涙が出そうになりました。でも・・・それでも、私的には、何かが足りなかった。
 次にこの歌が披露されたのは12月8日。globeのgenesisライブのアンコールでした。でもこの時、私は家の門限の都合で途中で帰らなければならず、マークのラップ(語り)のあるglobeバージョンをきき逃したのです。・・・というか、一度目のアンコールが終わった時点で、もうこのライブは終わったんだなと判断して帰ったんです・・・したら、舞浜駅からタクシーつかまえて一安心していたときに、一緒にライブ行った友人からメールが来て・・・「あの曲やったよ」って。あン時は・・・ガックリ来ましたねぇ・・・(涙)。
 この時のライブでglobeバージョンをきいた人は、みんな口々に「マークの語りがよかった!」と言っていたので、これをきき逃してしまったのは、本当に悔しかったです。しかもどうやら、CDテイクとはマークの歌詞が違うらしいし。(だから、3月にライブDVDが出るときいた時は、すごく嬉しかった。楽しみです)
 年末の「永遠の音楽少年」でもTKのピアノ一本のバージョンをきいたのですが、これは結構好きでした。あのもの凄く重い歌詞がないと、かえってシンプルすぎるメロディが強調されて、それはそれで物悲しさが増した、というか・・・これはピアノソロでもいいのかな、と思ったりもしました。
 でも、何となく私の中で消化不良なまま、1月にsong+nationが発売されて・・・それが、私的にはなお更今ひとつだったんですね。もともとピアノ一本できいた歌だからそのイメージが残っていて(genesisライブでもピアノ弾き語りだったそうだし)、オケが煩くきこえてしまったんです。
 それと、ケイコの声がどうしても物足りなかった。ファルセットに逃げてしまっている部分が多くて、すごく残念だったのです。あと、この曲に限ってはちょっと演歌ティストが過ぎたかなぁ、とも感じました。
 だから、「あぁ、この曲はやっぱりglobeバージョンに期待だなぁ」と思っていたんですが・・・・見事期待違わず。
 まずオケ。府中できいたのと同じピアノ一本のシンプルなオケで、ケイコの声をしっかりきかせてくれたのがすごくよかった。
 ケイコの声は、ハッキリ言って「song+nationで手ェ抜いたでしょ!?」と言いたくなるような段違いの良さでした。確かにこっちのバージョンでもファルセットはあるのですが、しっかりと最後まで声を伸ばして歌いきっていて、とても好感の持てるボーカル。普段のケイコに比べれば素直な歌い方で、すごく大切に大切に歌っている印象でした。
 詩も、出だしの「ごめんね」の語りかけが心に残ります。そして、「これっぽちの」という言葉。自分で作っておきながら「これっぽちの歌」とか言うな!という意見もあるでしょうが、私は、このLights brought the futureという歌が「これっぽち」なのではなく、「歌」というものが、「音楽」というもの自体が「これっぽち」のものでしかない、という意味だと思ったので、別に気にはなりませんでした。
 ただ、詩の細かい部分をつつくと、「忘れちゃってた」「過ごしてきちゃった」という言葉づかいが少々耳に障ります。これだけ重くシリアスな歌詞の中にフランクな口語がいきなり混じると、少し違和感がある気がして、ここだけはちょっと残念。
 でも、その何よりも、私が泣いてしまったのが、マークの語りだったのです。

 こんなに悲しげな語りをきいたことがない。こんなに切なそうなマークの声をきいたことがない。
 「tell me you won’t go away tell me you are here to stay」
この言葉を語るマークのかすれた声が、本当にほんとうに切なげで・・・。
 「行ってしまわないと言って。ここにいると、言って」
 ラブソングではよくきく台詞も、鎮魂歌で歌われるとなんて哀しい。なんて切ない。
 ちょっとリズムのついた最初の語りでも、
 「And the world passes me by」
という歌詞に、この世界が変わっていってしまうのを目の前に見ながらなす術もなく立ち尽くしていることしかできない、一人の人間の無力さ、その悲しみと悔しさを感じました。
 でも、いちばん涙が込み上げてきたのは、最後の、たったワンフレーズの語り、
 「forgive me my friend」
でした。
 マークは、全世界に友人知人がたくさんたくさんいる筈だから。もしかしたら、あの事件に巻き込まれた人だっていたかもしれない。あの事件に直接巻き込まれていなくても、友人の友人、知人の知人、親戚のそのまた親戚、そういう形で、必ずどこかに被害を受けた人がいる、と思ったんじゃないか。
人間は全員、必ずどこかでつながっている。全ての人間は、必ず誰かの友人であり、子供である。辿ってたどっていけば、自分と縁の全くない人なんて、どこにもいない。そういう意味での「friend」なんじゃないか。
 マークはコスモポリタン。だから、あの事件とその後の一連の出来事には、実は小室さん以上にショックを受けたんじゃないかなと思う。たくさんの国に行ったことのある人だから。たくさんの国の人を知っている人だから。マークはもしかしたら、テロリストと同じ国の人や、今戦争の危機に晒され貧困に苦しんでいる国の人が、友達にいるのかもしれない。いたのかもしれない。
 だから、マークの語る
 「forgive me my friend」
の一言は、もの凄く重い。仕事で世界を飛び回り、しかも親戚の方を亡くした小室さんの詩と曲。小さな日本で平和に育ち、幸せに暮らしてきたケイコの歌。それよりも、もしかしたら、重い気がします。
 僕だけ生きていてごめん。僕だけが幸せで、ごめん。無力で、ごめん。
 そんな。
 そういう環境にいるマークの語りが入ったことで、やっと、この歌は、完成した。そんな気がします。


10.fade in2
インスト マルク・シャガール展イメージ曲(CMタイアップ)
 最初にきいたときは、「なんかインパクトない曲だなぁ」とか思ってたんですが、よくきくとループが凝ってたりして、なかなか面白い。アンビエントとかチルアウト、っていうんでしょうか?私のあまり得意ではない(笑)ジャンルなんですが。
 曲の印象としては・・・なんとなく、なんとなくですよ・・・きくなり直感的に「踊る大捜査線」のテーマを思い出したんですよ(謎)。イヤ、オープニングの威勢のいい曲じゃなくて、ラストのちょっとしんみりムードな時にかかるやつ。Love somebodyのインストバージョンの、アレですよ。なんとなく、ゆったりとしたメロディの音色が・・・ちょっと似た雰囲気な気がして。like a prayerをはじめてきいた時もそう思ったんですが(笑)。

 この曲は、どこかでやってる(もしくはこれからやる)シャガール展のテーマソングらしいです。どこでやってんだ。
 シャガールに関してはほとんどよく知らないのですが、ちょっとネットで調べてみたら、「・・・・・」となるような絵が出てきました。ごめんなさい、私にはよく分かりません。不思議な絵としか言いようがないです(笑)。こういう絵よく翻訳モノの児童書の挿絵にあるぜ、という感じ。絵心ゼロの那々め。
 ただ・・・なんとなく幻想的でシュールで・・・何かよくない夢を見てしまっているような、酔ったような気分になる絵、という意味では、曲のイメージと合ってるような気もします(ほめてますよ!絵も曲もほめてるんですよ!←笑)。




 outernetのときも曲の変わり様に驚いたけれど、今回もまたどのシングルもリミックスが素晴らしかったです。ハッキリ言ってシングルバージョンがヤボったくきこえてしまうんじゃないかと思うくらいに、どの曲も引き締まった印象を持ちました。outernetは実験的要素の多い試行錯誤のアルバムだった、と最近コムがやっと白状(笑)してますが(outernet発売してしばらくの間、コムは「このアルバムに対して悪い評価をきいたことがない」と言い張ってましたね(笑)。私はglobeのアルバムの中で1、2を争うくらいouternetが好きなんですが、周りからは「理解できない」「手ェ抜いてる」とえッらい言われようでした(笑))、今回はほんとにわかりやすい、「globeの王道」(ザッピィインタビューより)という感じです。ファーストを意識しただけのことはある、このとっつきやすさ。
 今回のミキサーは小室哲哉本人と、なんと懐かしのDave Ford。今回もouternetに引き続きEddie Dellenaでくるのかなと思っていたんですが、意外でした。ははァ、ファーストアルバムっぽいと繰り返し言ってたのは、このミキサー人選のせいもあったのかもしれません。

 書き下ろし曲が少なかった分、どうしても食い足りない感じが残ってしまうのですが、それは2に期待です。Lightsの1と2が、鈴木あみのinfinity 18のvol.1とvol.2みたいな関係になってくれるといいんですが。1でヒットシングルたくさん入れて枚数稼いでおいて、2はほとんど書き下ろしのマニアックな曲ばかり、という構成。私は個人的にあみのこの二枚のアルバムは、1はベストみたいでまとまりに欠ける気がして好きになれなかったけど、2の方はMTRにつながるプログレ路線への第一歩となった超名盤、と思ってるのです(笑)。
 やっぱり、書き下ろしたくさんあった方がアルバムとしてまとまりがあるものになると思うし、きく方としてもうれしいです(笑)。そういうところに関しては2に期待しています。
 マァもっとも、1と2で一つのアルバムになることを想定して作られているらしいので、1だけでは物足りないのも当然かもしれません。

 また、シングルがどれもインパクトある分、最初にきいたときは書き下ろし曲の印象が少々薄い気がしました。特にケイコソロの二曲。バラードなこともあって、はじめのうちは「もっとノリのいい曲を続けてききたいの!」とスキップしてしまうことも(笑)。でも、アルバムをききこんでいくと、バキバキのトランステクノの合間にアコースティックでシンプルなバラードがひとつ入ってくるだけで、ずいぶん落ち着いた雰囲気になっているのに気づいて感心しました。アッパー系の曲と曲の間に、ふっと耳が安らげる感じです。音をきかせる曲とケイコの声と詩をきかせる曲の両方がうまく混在していて、いい曲順だと私は思いました。

 ケイコの歌はもう全く申し分なしの素晴らしさ!前回のアルバムから一年たらずの間にもの凄く上達していて本当にビックリ。今回は前回のようなコブシききまくりの歌い方ではなかったので、それが好きなケイコファン(私も好きです)にはちょっと残念かもしれないけれど、でもその分すごくききやすい。ケイコの演歌調の歌い方が鼻についていた人も、今回のアルバムは気に入ってくれるんじゃないでしょうか。

 マークのラップについて。トランス調の曲になって以降(outernetから)、マークのパートが単調になってきた感じはやっぱりあると思います。かすれた低ぅい声での、淡々としたリズムでの英語かフレンチ。もしくは完璧な語り。どれも無声音に近い押し殺した低い声。確かに、くらッとこさせるセクシーで大人っぽい魅力はすごく出てると思う(イヤほんとに。那々さんったらもうメロメロですよ☆)。
 でも、マークにはもっといろんなことをやってほしいと思うのです。トランス曲ではあんまり声を主張しないで「無形の存在感」を出してくれ、とTKが言ったせいもあると思うけど、でもたまには明るくはねるくらいノリのいいラップや、陽気な高いトーンの声もきかせてほしい。久しぶりにシャウトもききたいし、おどけた感じとか若さとかそういうのをもっとアピールして、ハメを外したマークを見せてくれてもいいんじゃないかな。今回はファーストアルバムみたいな出来、という言葉に、実はそういうところも期待していたのですが。・・・・一度、マークを酔っ払わせてからレコーディングさせてみたいです(笑)。きっとテンションバカ高いわ(笑)。

 でも本当に全体的にききやすくて、それこそファーストアルバムのように、コアなglobeファン・小室ファン以外の人にでも楽しんでもらえるアルバムになっていると思いました。やはり本人たちにも「今回は売れるものを作った」という自負があるのか、たくさんプロモーション活動もしていましたしね。そのおかげか、前回よりは少し売上もいいようです(それでも初動でTommy February6に負けたのはショックでしたが 笑)。
 前回のouternetの時のようにファーストインプレッションで「すごい好きッ!」というハマり方ではなかったですが、じわじわきいてきました。いいです、好きです、このアルバム。