globe

global trance2
2002/09/26 avex globe


ヨシキ加入発表後はじめてのリリースとなった、トランスリミックスアルバム第二段。未発表曲(インスト)とX時代のバラードSay Anythingのカバーを収録。
作詞・作曲はオリジナルバージョン参照。タイトルの下に書いてあるのはリミキサー名です。

1. wanna Be A Dreammaker (Vapor Mix)
TAN DK
武道館バージョンを期待していたので、ちょっと拍子抜けしました。リスナーをグッと掴まなきゃならない一曲目から、いきなり原型をとどめていないサイケ系リミックスとは(笑)。勇気あります流石globe。
バックで流れてるゆっくりとしたシンセのフレーズが好きです。ところどころで入る、ゆわんゆわんにエコーかけまくった「wanna Be A Dreammaker〜!!」のサンプリングといい、このバックのフレーズといい、なんというか・・・こう・・・熱のあるときに見ちゃう悪い夢のような、奇妙な落ち着かなさ、理由の分からない不安さ・・・
ききながらそんなものをイメージしました。訳の分からない表現ですが、勿論褒め言葉です(←褒めてるようにはきこえない)。

2. Many Classic Moments (Vincent de Moor's Budou Vox Mix)
Vincent de Moor

3. SWEET PAIN (push Remix)

push

4. genesis of next (Typhoon Mix)
Frederic Holyszewski a.k.a. "Synthetic Dado"
Serge Souque a.k.a. "The Antidote"
Daniel Toby a.k.a. "Typhoon"
Dan2


5. Feel Like dance (Club LUCIDA Mix)
TAN DK

6. FACES PLACES (Typhoon Mix)
Frederic Holyszewski a.k.a. "Synthetic Dado"
Serge Souque a.k.a. "The Antidote"
Daniel Toby a.k.a. "Typhoon"
Dan2


7. futuristic
tatsumaki

8. dreams from above (TK Mix)
TAN DK

9. Say Anything (Kanpai Mix 926)
TAN DK
原曲: X名義のアルバムJEALOUSY(1991/07/01リリース)に収録 のちにシングルカット(1991/12/01リリース)
ハッキリ言って、これがいちばんオイシかったです。a+nationでバックに流れていたときから「カッコイイ!」と思っていたのですが、期待たがわずです。
まずメロディがいい。サビは勿論、AメロBメロの部分もとてもキレイで、きいていて気持ちがいい曲でした。

イントロのキィボードのフレーズがまたすっごくツボ。原曲だとオーケストラっぽい音なんですがこちらはやわらかいシンセの音で、いかにもこれから何かが始まっていくぞ〜という雰囲気があって、ワクワクします。どなたかも指摘してらっしゃいましたが、Together Nowのイントロに似た感触がしました。どちらも、最初はゆったりとたゆたうようなシンセのフレーズから始まってだんだんと盛り上がっていって最後にはノリノリになる、という構成の曲ですしね。
原曲のアレンジは湿っぽすぎてあまり好きではないので、このくらい軽快な方が私としてはききやすくていいです。Xファンがどう思われるかは・・・ちょっと分かりませんが。
ラスト、ケイコが声を重ねて「Say anything,,,Say anything,,,,」と繰り返しているところが泣きどころですよねー、ファルセットを織り交ぜた泣き叫ぶようなボーカルにグッときます。ケイコの最近のファルセットって、今にも泣き出してしまいそうに切なげな雰囲気があって好きです。Knockin'〜のラストとかね。

ケイコのボーカルも、ヨシキがディレクションしたためかいつもと少々異なっており、演歌調の歌いグセがほとんどありませんね。とても素直に歌っています。ゆったりとした美しいメロディに合わせて、全体的に、全ての音符にスラーがかかっているような歌い方をしています。特に、「時の砂に消えるまで・・・You say anything」のつなぎ方がスムーズで好きだなぁ。
ただ、やはり違和感を覚えたのは、歌詞ですね。原曲のヨシキ作詞の歌詞をそのまま歌っているのですが、これだけはどうしても違和感がある。
特に2コーラス目のBメロ、
「Close your eyes and I'll kill you in the rain
奇麗に殺し合えば
造花の薔薇に埋もれた
詩人の涙は記憶に流されて」
というくだり。ケイコの声で「奇麗に殺し合えば」!ケイコが「造花の薔薇」!!歌詞自体は耽美でダークで、まぁそういう世界観は嫌いじゃないのですが、ケイコのイメージとは激しくミスマッチに思えて、どうしても笑ってしまいます(←失礼)。マークならこういう言葉はとても似合いそうですが(笑)。しかも、ケイコが楽しそう〜に歌い上げているので、余計にギャップを感じます。(ちなみに、4domes tourのビデオで、オープニングのFACES PLACESを楽しそうに笑いながら歌うケイコを見て、思わず「それ笑うとこちゃうで!」とつっこんでしまったのは私だけでしょうか・笑)
でも、全体的にボーカルメインのミックスになっており、オケに邪魔されずにボーカルが楽しめます。ノリノリのトラックで踊ることもできるし、ケイコの声をじっくりきいてウットリすることもできる。お得。

英語の発音もかなり滑らかだと思います。「sweet lies」の発音がツボです(←そんなとこにツボってどうする)。
あと、マークの語りについてですが・・・これも原曲の詩をそのまま使ってますね。原曲では曲の終わりにフェイドアウト気味にヨシキが囁いています。私は、申し訳ないけれどヨシキの英語の語りがあんまり好きではない(何故だろう・・・何故だかよく分からないけれど、落ち着いてきいていられないんです。もぞもぞする感じ。声は決して嫌いじゃないので・・・発音が好みじゃないのかな?)のですが、全部マークに変えてしまうよりも、いっそのこと、原曲バージョンのヨシキの語りに、新たにレコーディングしたマークの囁きをかぶせて使ってもよかったんじゃないかなーと思います。
完璧にケイコ&マークバージョンにするよりは、ヨシキも(ボーカルに)参加して、ついでに小室のコーラスも入れれば、「コレが新生globeのSay Anything!」という感じになったんじゃないでしょうか。

ただ・・・・これは曲の出来とは全く関係ない、私個人の問題なんですが・・・私、どうしても、辛いです。この曲をきいていると、ノリノリな気分で口ずさみながら気持ちよくきいていても、どうしても、ある一ヶ所で辛くなる。
1コーラス目のサビが終わって、マークのラップが入って、ちょっとブレイクするところがあって、その後急激に盛り上がっていくところ、ありますよね?2コーラス目に入る直前のところです。あそこが、どうしても、きいているのが辛い。
音的には最高のノリどころだと思うんですよ。シンセのフレーズも四つ打ちもシンバルも、全てのパーツがかっこよくキまってる。思わず踊り出したくなる箇所ですよね。私もそう思うんですよ。「きたきたきた〜!」って感じで体がウズウズしてくるんですが・・・それでも辛いんです。
思い出しちゃうんですよ。9月2日のワイドショーを。三人が出てきて、その後からヨシキがゆっくりと上がってくる。アナウンスが流れて、小室がヨシキを紹介する・・・あのa+nationのステージでバックに流れていたのが、この曲の、丁度この部分なんですよ。マークのラップが終わって、少しずつ音が小さくなって、一瞬だけ静かになって・・・そしてキックが始まる。あのシンセ音の渦をきくと、条件反射的に、黒いスーツ姿の、サングラスをかけたヨシキが、ゆっくりと階段上ってくる、その絵が、目の奥に鮮やかに蘇ってくるんです。今でも。
今でもそのときの恐怖を思い出して、きく度に胃が痛くなります(苦笑)。もう一種のトラウマでしょうねぇ。
・・・でもね、ほんとに、「Say Anything」というメッセージは、ヒシヒシと心に沁みたんですよ。Say Anything、何か言ってよ。お願いだから何か言ってよ。傷つくような言葉でもいいから言ってよ、一言でもいいから、私たちに何か言ってよ、って・・・私は、このリフレインをききながら、ずっと、心の中で、ケイコにそう叫んでました。
2002年10月2日現在、「新生」globeの4人のうち、ケイコだけが個人的なコメントを全く出していないんですね。ヨシキはヨシキモバイルで長く長く語ってくれたし、小室は自分のBBSでほんの一言だけでしたがヨシキの名前を出しました(別に「加入したんだよ!」みたいなことを言ってたわけでは全くなかったんですが)。マークもサイトのQ&Aコーナーに答えたり、ゴルフコンペで「新生」globeに関してしゃべっています。でも、ケイコからは何のメッセージも、まだ届いていないんです。
思えば、a+nationのときもケイコだけ何もしゃべらなかった。ずっと、この曲に合わせて体をゆらしながら笑っているだけで、何も言わないまま退場してしまいました。
ケイコからの言葉が、ひとことでいいからほしいと思ったんです。この9月1日の出来事に関して、ケイコのメッセージがききたかた。この歌をききながら、ケイコの「Say Anything」という叫びをききながら、私は心の中で何度も、ケイコに向かって「Say Anythingg!」と叫び返していました・・・。

でも、ね・・・色々書いたけど、やっぱりすごくいい曲ですよ。メロディ、メッセージ、ボーカル、アレンジ、どれもすごく好き。
原曲もきいてみたけど、そっちもすごく良かったです。長い一曲の中に、シンプルにピアノ一本できかせるところ、エレギがぎゅんぎゅんうねるところ、大仰なオーケストラを従えて歌うところと、いろんな音があって、いろんな表情を見せてくれて、きいていて退屈しない。ひとつのストーリーを描いているような、一編の組曲をきいているような、すごくきき応えのある歌でした。トシさんの声もよかった。他のXの曲だと、高すぎるキィをトシさんが物凄く苦しげに歌っていて、きき苦しく思えるものも多いのですが、セイエニは適度に高くて、適度に苦しげで、トシさんの声がすごくきれいにきこえました。トシさんがギリギリの高音を振り絞っているんだけど、きき苦しくない程度に「苦しい」、というか。きいていて感情移入できる「苦しさ」だなぁ、と思いました。globeでいうと、FACESPLACESのサビの高音のような。

大好きな曲です。気持ちは複雑だけどね。


×××××

今回きいてみて驚いたのは、前回と違ってノリノリの分かりやすい曲がほとんどなかったこと。ラブアゲとかキャンスト、ディパチみたいに、原型をとどめつつ盛り上がり系にリミックスされている曲が、少ない。サイケ系が多いですよね。ヨシキファンやコアなglobeファン以外にも買わせるためにこんなシングルだらけのラインナップにしたんだったら、中身もとっつきやすいエピック系・ユーロ系トランスにした方がよかったのでは?と思ってしまいました。収録曲に引かれて買った一般人、またはglobeに興味を持ったヨシキファンがこれをきいたら、「トランスって・・・こんな分かりにくいものなの?」と思われてしまうのではないでしょうか。

しかし、一体全体avexは、globeを売る気があるんでしょうか。9月30日現在、avexのサイトの新譜情報にグロトラ2の名前はありません。その代わり、なぜかgenesis of nextのシングルが新発売することになっています(苦笑)。このgenesisの告知ですら、リリース(グロトラ2の)直前まで掲載されなかったようですし、globeのオフィシャルサイトに収録曲が公表されたのも、発売まで一週間を切ってからでした。
同時発売のあゆトランス2やサイバートランス5に比べて、あまりにもないがしろな扱いじゃありませんか。avex globeの独立レーベルとしての存在意義って何なんでしょうね。
オフィシャルサイトのプロフィール欄で「哲哉」を「哲也」と書くなとか、ヨシキ加入したくせに未だに白々しく「四人目のglobeはファンのみなさん」とか書きっぱなしにしておくなとか、スタッフ自ら「Say Anythingのケイコボーカルのglobeバージョン」って言うな(マークはどうした!)とか、FC会員へのヨシキ加入報告がオフィシャルコメント書いた紙っぺら一枚とはどういうことだ(しかも加入から丸々一週間経ってから届くし)とか、CCCDをどうにかしろとか、言いたいことは山ほどあるけど守らなきゃ従来通りのセオリー自分にcross over((C)TRF「friend」)なので(?)、何も言いません(←既に十分言っている)。

次に、クレジット。良いことなのか良くないことなのか微妙なラインなのですが、アルバムブックレットのクレジットを見ると、いつもglobeのCDに必ずある一文がありません。
globe are TK, Marc and Keiko
もしくは、
globe are TK, Keiko, Marc and Yoshiki
これに類する表記が、全くないんですね。
そしてもう一つ、各人のマネジメント表記を見ると、ケイコ、マーク、TKはあるけれど、ヨシキについては何も書かれていません。ヨシキの名前は、セイエニの作曲者として「YOSHIKI(track#9)」と一箇所あるだけです。
つまりどういうことかと言うと・・・このアルバム一枚をポンと買ってきた人からしてみれば、globeが一人増えたとは気づかないようにできてるんですよね。ヨシキ加入のニュースを知らない一般人には、ただ単にglobeがアルバム内でヨシキの曲をカバーしているだけ・・・そんなように見えるでしょう。
これはどういう意図なんでしょうかね・・・・このクレジットを見ると、「ほんとに恒久加入なのかしら」と思わずにはおれません。・・・もっとも、それは私が未だにヨシキ加入に関して(以下略)。