安室奈美恵

break the rules

00/12/20発売 avex trax



 安室奈美恵、通算7枚目、小室プロデュースになってから5枚目のアルバム(うち1枚はベスト)。
 前作までは久保cozyやmcATと共作したりマークに詩を頼んだりしていたけれど、ダラス・オースティンと曲を並べるのに手抜きはできないと思ったのか(笑)、今回は自分の受け持ちは全曲作詞・作曲・アレンジを手がけています。前回の「GENIUS 2000」のときのような試行錯誤はあまり見られず、落ち着いて品のいい、まとまった一枚。ききやすいです。ジャケやブックレットの写真集も、かっこいいアムとかわいいアムが両方楽しめて、私はお気に入り。
 ・・・ただ、これに一週間くらい先がけて発売になったhitomiのアルバムがブームにのってかなり売れていて、チャートを見ると彼女と比較されてるみたいで、ちょっと、嫌だったなぁ・・・(苦)。



☆・・作詞:小室哲哉
   作曲:小室哲哉
   アレンジ:小室哲哉
   ミックス:Chris Puram

★・・作詞:Dallas Austin他
   作曲:Dallas Austin
   アレンジ:Dallas Austin
   ミックス:Alvin Speights他


1.RULE 8AM ☆
SE

 アムが外国で買い物をしているだけのSE(笑)。少々わざとらしい感じもするけれど、アムの発音特訓の成果がきけます。それだけです(笑)。


2.no more tears ☆
01/01/24リカットシングル(ミックス同じ) コーセーCMタイアップ
 すごく愛らしい、可愛らしい、ちいさな少女のささやきのような音の色の曲。でも歌ってることは結構哀しげ、さみしげな言葉も多くて、ささやくようなアムの歌い方とうまくアンバランスなバランス(笑)。それだけに、歌番組で「now we’re in paradise あたたかい・・・」という歌詞を歌うときの、アムのはにかんだような笑みがいとおしかった。幸せなんだわぁ、このお嬢さん、という感じです(笑)。
 コンサではひらひらのフリルスカートをはいて歌ってて、ちょいとびっくりしました(笑)。安室奈美恵、新たな一面。

3.better days ★ 
ぬるくて、ゆるい、そういう幸せな1曲。前回のアルバムの「KISS-AND-RIDE」のような、なんでもないようなことが幸せなのよ(虎舞竜かい)、という、新婚さんらしい甘い曲。
 クドウ・ジュンコというひとの訳詩がロマンティックで、その分、次の曲のハードさとのギャップが際立ってます。

4.break the rules ☆
 タイトルチューン。イントロから低音のリズム打ちがびんびん響いて、すごく気持ちがいい。
 大人っぽい詩がかっこよくて、開き直った女の力強さ、みたいなものを感じます。特に「Our life goes up&down」のリフレインが強気で小気味いい。そしてそのリフレインに絡むファルセットのコーラス!これがすごく好きなのです。
 「ダンスフロアを朝方蛍光灯の光で始めて見るとき・・・」という歌詞で、TKDの「HELLO AGAIN」を思い出したんだけれど、あれの内向的で後ろ向きな歌詞とは好対照(笑)。どっちも好きですね。
 ツアー初日の幕張でオープニングにこの曲のイントロが流れてきたときは、すっごくワクワクしたなぁ・・・大きな白いスクリーンの裏っかわにアムがいて、シルエットだけ見える演出でした。「let’s break the rules!」って歌いながら、花瓶を叩き落したりするの!あぁぁぁッ!奈美恵さんかっこいいですッ!なんてオトコマエ!あたしを嫁にもらってください〜(阿呆)!

4.LOOKING FOR YOU ☆
 涙が出るほどカッチョいいイントロ!!もうたまんないッす!みっちり特訓したというだけあってアムの発音もいいし、英語の詩もうまくはまってる。第一曲のノリがすごくいい!!もう、大好き!このアルバムのなかでいちばん好きです!コンサでクネクネと踊るアムもよかった(笑)。
 「break・・」からこの曲、そしてプリスマへの流れがとてもスムーズ。
 ちなみに私、低めのキィだし歌いやすそう〜、と思ってカラオケで歌って玉砕しました(笑)。


5.PLEASE SMILE AGAIN ☆
00/10/04シングル(ミックス・小室哲哉) 明治FranCMタイアップ / アルバムニューミックス
 実は、アムが自前で入れてる低いコーラスが一瞬小室の声にきこえるのが好きなのです(笑)。
 でもこれは・・・こーれーはー・・・シングルの方が好きかなぁ・・・アルバムが全体的に大人っぽい上品な雰囲気なので、そこに合わせるために音をやわらかくしている感じがします。シングルミックスの方がトンガってて、ロックなかんじでかっこいいのに、と思いました。ちょっと残念。


6.never shoulda ★
 出だしがあまりにR&Bっぽすぎて、一瞬、私みたいなR&B嫌いは引くんですけど(笑)・・・それでも、かっこいいんだなぁ、サビが。
 ただ、割とダラスサイドの歌詞はネガティブに恨みがましいものが多くて、小室サイドはやさしかったり前向きだったりするものが多いので、この曲の前後、ふたりの曲が交互に出てくるあたりは、曲と曲のつなぎをもうすこし考えたほうがよかったのかも、とも思いました。


7.CROSS OVER ☆
00/10/04シングル(「PLEASE〜」のc/w ミックス・小室哲哉) ツーカー関西CMタイアップ? / アルバムニューミックス

 このアルバムのエアポケット(失礼!)・・・何度きいても好きになれなくて。サビの符割りは不自然だし、小室が手クセでつくった感じのフレーズだし、ラストにとってつけたように出てくる男のラップも不自然だし・・・とかなんとか散々言っていたんですが。
 シングルを買ってきてそっちをきいたら・・・いや、かっこいいのなんの(笑)!ロックっぽくてトンガってて、シャキシャキしてメリハリがよくてスピード感があってタイトで(ほめ過ぎ←笑)。これぞアムのダンスチューン!という感じ!歌詞もハッキリききとれるし、ラップもないし・・・クリス・プラム氏はごひいきなミキサーだったんですが、このシングル二曲のニューミックスは、ちょっと残念だったかなぁ。


8.GIRLFRIEND ★
 テッカン(多分)曰く、「サビだけ英語という、よくあるJ-POPの構成を逆手にとった小気味いいアイディア」だとか。私は大好きです。なんとも恨みがましい湿っぽい詩だけれど、ドスのきいたアムの低い声がクール。
 アムも前回のアルバムのとき、「今まで小室さんの曲は高音ばっかりだったけど、今回はダラスの曲で低いキィを歌わせてもらってうれしかった。得意なんですよ、低いの」と言っていたけれど、たしかに、大人っぽいというか気だるいというか、そういう雰囲気がいいと思います。


9.NEVER END ☆
00/07/12シングル(ミックス・小室哲哉) 九州・沖縄サミットイメージソング / アルバムニューミックス
 久々に、「これはヒットするでしょう。ヒットしてねッ!」という小室の思いが感じられた、入魂の一曲。
 国をあげてのタイアップ(笑)だったわりには、オリコン一位をB’zに見事かっさらわれた(悔)一曲。
 サビがどうしてもまだ歌いこなせていない感もあるけれど、彼女にふさわしいスケールの大きなバラードで、分かりやすくて覚えやすい、つい口ずさんでしまうようなサビがアピール大です。
 でも、やっぱりこれも、シングルの方がよかったかなぁ・・・オケの沖縄色をほとんど排したのも、バックの子供のコーラスを全部抜いたのもしかたがなかったにしても、ラストの「ラーラララララ・・」というきれいなフレーズがほとんどなくされていたのは、ほんとに残念でした(惜)。


10.think of me ★
01/01/24リカットシングル(ミックス同じ) コーセーCMタイアップ?
 CDテイクはフェイクが今ひとつな気がします。宇多田ヒカルや小柳ゆきのようなR&B路線に無理に持っていこうとしていて、発音を崩したりフェイクかけすぎたりしているのがわざとらしくきこえてしまう。ケイコやユーキとちがって、アムは発音が明瞭なところに好感がもてるのに。
 歌番組での生の歌声の方が、適度にドラマティックでききごたえがありました。コンサでの歌声もよかった!


11.RULE 8PM ☆
SE
 またもや、英語でがやがや言ってるだけの、短い(ていうかよく分からない)SE。
 前回は、Log offというすごく感動的なインストがあったんですが・・・今回は残念。


12.HimAWAri ☆
 この大文字と小文字の入り混じってる書き方、trfみたいでなんだか懐かしいです(笑)。
 イントロから小室らしいピアノのフレーズが♪ネバエやthink of meに比べると地味だけれど、切ないバラードで、私は大好きです。hitomiのby myselfと同じ匂いがする(笑)。こう、シンプルな一つのメロディを繰り返し繰り返し畳みかけていく構成が、何となく似てる気がしました。
 特に小室の書いた詩がすーっごく好きで、
「どんな夢が似合ってたかな? どこに行けば夢かなうかな?」

「あなたはひまわりのよう 夏の陽に空へ向かって 手をひろげた笑顔 一番すてきだから」
のくだりがなんとも涙腺にきます。
 アムの歌い方もよくって、特に転調して「どんな夢が似合ってたかな?」と歌うところなんて、歌い手の切々とした感情があふれてくるようでたまらなく私のツボです。大好き。
 コンサ会場では、この曲にちなんで造花の大きなひまわりをもった女の子たちが何人もいたんですが、結局この曲は歌われずじまい。ファンはみんな、ききたかったんじゃないかなぁ・・・残念。

13.NO MORE TEARS REMIX ☆
この曲のみ、リミックス・Junior Vasques

 HimAWAriで終わるにはあまりにも切なすぎると思ったのか(笑)、ラストに明るめのリミックスを一曲。
 リミキサーは、小室関係だとglobeのFIRST REPRODUCTSやBALANCeのNow I’m hereなどを手がけたジュニア・ヴァスケス。にぎやかで楽しそうで、わりと好みです。・・・ただ、ちょっと長くてね(笑)・・・途中であきることも(爆)。
 コンサでは、アンコールのラストにこれをやってくれました。ダンサーさん総出演で、にぎやかに踊れるお祭りっぽい感じでよかったです。



 ・・・とまぁこんな感じで、私的にはかなりオイシイ出来でした。小室の曲もダラスの曲も楽しめたし、アムの声は相変わらずほれぼれするくらいにハリがあってききごたえ十分。アムは、ファーストはイマイチ苦手なんだけれど、それ以外のアルバムはどれも甲乙つけがたく気に入っているし、新譜が出るごとにファンになっていく感じです。
 tour 2001 break the rulesの初日に行ってきたけど、本当に、びっくりするくらいに歌が上手だったし、ケイコやユーキと違ってコブシのきいていない素直なヴォーカルがすごく新鮮でした(笑)。
 中盤でいきなりCan you celebrate?を歌ってしまったときは驚いたけど、今回はthink of meもネバエもあったから、それ以上にラストの見せ場ふやすにはいかなかったんだろうな、と納得(sweet 19 bluesも歌われなかった)。
 しかもこのCan you…がまたムチャクチャ上手いんですわ。元々はあんまり好きな曲でもなかったんですが、生できいたら大感動(←チョロい奴)。
 本編ラスト近くのプリスマではスタンドマイクもって大熱唱。シンガーというより、ロッカーというかんじ。ダンスもとても上手だったし(コリオグラフは旦那だとか)、MCもかわいらしかった。
 「今日はちょーっとTRY MEなんか歌っちゃおっかなー、なんて思うんですけど!」と言って、スパモン時代のユーロも二曲歌ってくれたし。今度は是非是非、「恋のキュートビート」と「ハートに火をつけて!」も希望(笑)!ツアー、もう何本か行きたかったなぁ。
 最近小室先生の曲から離れががちなアムですが、他の歌手と違って「あぁ、切られたのかな」という感じはしないですね。マックス松浦の提案で、ここしばらくは小室以外の曲を歌ってみることになったらしいので(多分、今の小室に任せたら全ての曲がトランスになってしまう、という自体をおそれたのかな←笑)、さまざまなアムの魅力が見られるのを素直に楽しんでいます。