TAKASHI UTSUNOMIYA CONCERT TOUR 2005
U-WAVE
2005/09/23 @ZEPP TOKYO


 今回私は、ウツソロの配信曲をほとんど予習していきませんでした。21st century flowersを試聴しただけで、それ以外はU-WAVE曲もスピンオフメンバーが作ったソロ曲も、全くノーチェック。ツアーメンバーすら、「ヤスがいる」と「森雪之丞がいる」ということ以外は予備知識ゼロで行ってきました。
 ・・・で、行ってみてビックリしたのが、新曲の多さ!半分以上は知らない曲でした。もちろん、配信済みの新曲もあったのでしょうが、多分それ以外にも全くの未発表曲が何曲もあったんじゃないかな。
 セットリストはかなり順不同で、

新曲(U-WAVEのテーマ?)
21st century flowers
SING A SONG, miss clear light
新曲
・・・
合図
・・・
ID
Rocket girl

新曲
(以下四曲順不同)
Rolling Around
cool jam, cool mode
JUMP
カーニバルの騎士
新曲

(アンコール?)
BANG!BANG!BANG!
風を感じて

 記憶漏れもあるとは思いますが・・なんと驚いたことに、これらの既存曲は、全てヤス曲なんですよ!今、思い出して曲名を列挙してみて、ほんとに驚きました。すごいな、今回のツアーはまさに「ヤススペシャル」。宇都宮隆feat.ヤス、みたいな感じですね(笑)。

 ステージには、緞帳(というか、薄い幕)が降りていました。開演時間を十五分ほど過ぎて照明が落ち、緞帳にU-WAVEのロゴが映ります。そして始まったのが・・・森雪之丞(多分)のポエム朗読!と同時に、ポエムの内容が緞帳に延々と映り続けます(朗読のスピードに合わせて、タイピングされるように文字が少しずつ表示されていく)。
 ポエムのキィフレーズは、「僕たちは知りたくなかった。未来がこんなにも、壊れやすいものだということを」。そしてもう一つ、「やっとたどり着いた今日は、もう明日の昨日でしかない」。この二つのフレーズを何度か繰り返しながら、現代は情報が溢れていて、僕たちはあまりにも簡単に、それらの過剰な情報を入手できすぎてしまう・・・と、延々と雪之丞が語ります。
 うん、なんというか・・・四十男(ウツ)に向けて書いたポエムとしては、ちょっとテーマが若すぎないか、と。高度情報化社会でどう生きたらいいのか分からない、なんて・・・「真剣十代しゃべり場」じゃないんだから。ポエム自体は悪くないとは思うのですが、キャリア二十年のベテラン歌手が表現すべきテーマとしては「?」という感じでした。

 ただ、私は、個人的に雪之丞の言葉が好きなようです。彼の書く「歌詞」も勿論好みなんだけれど、今回のポエトリーディングをきいてみて、「あ、やっぱりこの人の言葉の使い方、好きかも」と再確認しました。雪之丞の書く比喩表現が、私のツボにはまるみたいです。例えばどんな比喩?ってきかれると、具体的には覚えていないのですが・・・ライブ会場でポエムをききながら、「あ、これ、上手い比喩だなぁ」としきりに感心していたことだけは覚えているんです(笑)。
 ただ、私とは逆に、一緒に行ったPONちゃんは雪之丞の書く詩が感性に合わないらしく、ちょっと困っていました。
 今回のツアーは、雪之丞の言語センスがツボにはまるかはまらないかで、ライブ全体の印象が大きく左右されてしまうと思うんですよね。だから、私みたいに「雪之丞いいじゃん」って思う人にとっては、ライブ全体にわりと好印象を抱くし、「雪之丞いまいち・・」と思う人は、ライブ全体に対して「?」って感じちゃうんじゃないかな。

 イントロのポエムの間中、お客さんたちもどう反応していいのか分からないようで、みんな静かにきき入っていました。途中で一度、薄い幕に光が当たって、中にいるメンバーたち(六人が一箇所に固まって決めポーズを取っている)の姿が透けてみえるシーンがあり、お客さんたちの歓声が上がりました(笑)。そして、ポエムが一通り終わると緞帳が上がり、ようやくメンバーの登場です。
 客席側から見てステージ左にベースのヤス、中央にウツ(スタンドマイク)、右側にギターの野村さん。その後ろが一段高くなっていて、左からドラムの香織さん(私の席が遠かったせいもあって、最初、香織さんが女性だと気づきませんでした。ウツと絡むシーンを見て、「あ、女の人だったんだ」と初めて分かりました・笑)、中央にキィボードの土橋さん、右にコーラス&パフォーマンスのサエコさん(スタンドマイク)。
 衣装は、U-WAVEのアー写そのまんまです。全員黒スーツ!ネクタイも、ウツが赤、サエコさんとヤスが黄色、香織さんが青と、アー写通りです(後の二人は何色だったか忘れました)。サエコさんのパンツの膝から下には、ラッフルがたっぷりついていました(この写真の真ん中の人みたいな感じ)。もちろん、ヤスの髪型も写真と同じです(笑)。
 いやしかし、ビシッとスーツを着込んだウツはカッコいいです。やっぱスーツだよスーツ!「スーツは働く男の戦闘服」(私の、裏・座右の銘)ですよ。遠い二階席から見たので、あまりはっきりとは見えなかったのですが、体つきは結構痩せていたんじゃないかなぁ・・と思います。特に脚が細くて、長くてねぇ、ビックリしましたよ。大股で歩いたり、ガニマタダンス(?)したりすると、長い脚が映えて、絵になります。

 一曲目は、いきなりの新曲。「U-WAVEのテーマ」とでも言うような、サビで「U〜〜〜〜WAVE!」と何度も繰り返す歌でした。サビに合わせてサエコさんが簡単な振り付けをしていたので、多分今日の公演以降、みんなであの振りをやるのがお約束になるんじゃないかな。
 二曲目は、U-WAVE配信曲第一弾の、21st century flowers。大仰なタイトルですが、ミディアムテンポの、意外に普通っぽい曲です(笑)。ところどころきき取れた歌詞から察するに、このタイトルのflowerっていうのは、ヒッピー時代のflower childrenのことを指していたのね。なるほど。
 U-WAVE書き下ろしの新曲って、みんなミディアムテンポのバンド曲なので、初ぎきのオーディエンスは、反応に困るんですよね。バラードだったら、静かに歌詞にきき入ることができるし、ノリノリの曲なら、よく分からなくてもなんとなく一緒に跳ねてれば気持ちよくなれるんだろうけれど、微妙なテンポの曲だとノり方にも戸惑うような・・・しかもバンドの演奏音が大きいので、ボーカルの歌詞がきき取りづらいですし。ツアーに何本も通わないと、あれらの新曲を理解するのは難しそうです。
 そして、三曲目にしてやっと既存曲を歌ってくれたと思ったら・・・アルバム未収録のSING A SONG, miss clear lightです。私もRemedyのシングルを持っていないのでCD音源をきいたことはないのですが、前回のツアーでも歌ってくれたためにきき覚えがあり、サビで「SING A SON〜, miss clear light〜♪」と歌ってくれるため、なんとか曲名とメロディを一致させることができました(笑)。
 ちなみにウツは、この辺りの曲で、一箇所、「入り」の間違いをやらかしていました。一小説早くは行ってしまって、照れ笑いで誤魔化していました。

 普段のウツソロツアーなら、このあたりで短いMCが入るはずなのですが、今回はMCとしては一言も喋らず、代わりにポエムを読みます(!)。雪之丞に代わり、ウツ(多分・・)が、少年時代の思い出についてのポエムを朗読します(多分、これは生朗読ではなく、テープで流しているだけなのでしょうが)。「錆びた線路を辿っていって、線路が途切れた先に一歩踏み出すと、新しい世界が待っている気がした」・・・だったかなぁ。田舎町で、自然の中でのびのびと育った少年時代について語っていて、ノスタルジックな雰囲気が素敵でした。・・・でも、実際のウツって、そこまで田舎育ちではないはずですよね(笑)?
 そして、朗読が終わるとまた新曲。ポエムと同じように、自然の中で育った少年時代を回想する歌でした。カントリーミュージックのような、わりと明るいテンポの曲です。歌詞の中にも、「途切れた線路」云々という言葉が出てきていました。

 その後は、ミディアムテンポの新曲が何曲か。既存曲は「合図」くらいかなぁ。なんだか、SING A SONGや21st〜も含めて、幕開けからひたすらよく分からない曲の連打という感じでした(笑)。あっけに取られてぽかーんと見てしまいましたよ。しかも、どれもこれも微妙にゆっくりした曲(バラードまではいかない、まさにミディアムテンポ)ばかりで、どう反応していいやら困ってしまいました(苦笑)。

 ただ、初ぎきで一曲だけ「これはっ!」と思ったのが、中盤で歌った「ID」。当時はまだ配信されていなかった、U-WAVE配信曲の第三弾楽曲です。歌詞はよく分からなかったのですが、歌詞に何度も「ID」という言葉が出てきていたため、ピンときました。土橋さんがクラブミュージック寄りのアプローチで作った、というだけあって、なかなか面白い曲でした。ノリノリ〜♪という明るい曲では決してないけれど、キィボードメインの音にラップのような英語の歌詞が乗り、パチパチと素早く切り替わる照明も演出もカッコよくて、きいていて楽しかったです。
 この歌は、各メンバーが少しずつボーカルを取る曲構成なのですが、ギターの野村さんがすごーく渋い、低い、張りのある男らしい声で、ききながらウットリしてしまいました。私は今回、サポートメンバーが誰なのか全然分からない(ヤス以外は)ままライブに参加してしまったので、最初「このギターの人は誰だろう?」と思っていたのですが、このボーカルをきいて「分かった!この低い声はカツGだ!」と勘違いの納得をしてしまい(苦笑)、その後しばらく野村さんをカツGだと思って見続けてしまいました(笑)。
 野村さん以外にも、サエコさんは勿論、香織さんも歌が上手でしたし、土橋さんもまぁまぁ。ただヤスだけが、妙にくぐもった声で歌っていて(マイクのせいもあったのかもしれないけれど)、きき取りにくいうえに音程フラフラでした(苦笑)。
 ちなみに、ヤスはこの曲のとき、小さな小さなキィボードを持って弾いていました。「ショルダーキィボード」っていうより、「ハンディキィボード」?片手で持てるサイズなので、どうしてもピアニカ(鍵盤ハモニカ)を連想してしまい、なんとなく間抜けに見えてしまいました(苦笑)。金髪ソバージュ+グラサン+ヒゲ+スーツの男が鍵盤ハモニカ・・・。
 そしてこの曲では、ウツお得意(?)の絡みシーンも。ジャケットとシャツを脱いでセクシーなキャミ姿になった女性陣二人が、交互にウツにしなだれかかります。ウツ、両手に花ですな。

 IDは結構盛り上がりましたが、さすがに「新曲ばっかりでそろそろ付いていけなくなってきたぞ」と思い始めた(私だけじゃなく、多分客席全体が)ころ、メンバーたちが一旦はけていきます。ステージには、サエコさんと香織さんの女性コンビだけが残り、ハンドマイクを持った二人がステージの段差に腰掛けました。サポメンからのMCか?と思ったら・・・
サエコ「ねーぇ、香織ちゃん、せっかくタイムマシンに乗って過去にやって来たっていうのに、いい男っていないよねー」
 うわっ、やっぱり今年もコントがあるのか!と一瞬青ざめかけました(笑)。しかも、なんかSF設定のコント?と困惑していると・・・
香織「ほーんと。いい男って(言いながら、客席をぐるりと見渡す香織さん・笑)・・・いないよねー」
サエコ「せっかく休暇取って、タイムマシンでいい男探しに来たのにさぁ」
香織「『国立いい男博物館』(!?)で見た、ロックスターのウトウ・グウリュウはどこにいるのかなぁ」
サエコ「20○○年(年号忘れました)にウトウ・グウリュウが死んでるから、生きてるウトウ・グウリュウに合いたくて、2005年に飛んできたのにィ」
香織「そうだ、そこにいる、1970年代に絶滅したヒッピーみたいな人にきいてみたら?ウトウ・グウリュウはロックスターなんだから、知ってるかも!(いつのまにかステージにいたヤスに、スポットが当たる)」
香織「ねぇねぇ、そこの、部屋でマリファナ育ててそうな人ー!ウトウ・グウリュウって知ってる?」
ヤス「ウトウ・グウリュウ?・・・知らねぇな」
サエコ「香織ちゃん、『国立いい男博物館』でもらったウトウ・グウリュウの顔写真見せてみなよ!」
香織「ほら、この人です、ロックスターのウトウ・グウリュウ!(紙をヤスに見せる)」
ヤス「ウトウ・グウリュウ?違うよ、苗字が三文字で、名前が一文字だ。ウトウ・グウリュウじゃなくて、宇都宮・隆!
二人「えぇ〜!?宇都宮・隆〜!?隆だなんて、カッコ悪い名前〜!憧れてたのに、醒めちゃった!」
香織「こうなったら、第二候補の、モッコン・ナオノボリを探しに行こう!」
サエコ「そうね、モッコン・ナオノボリ・・・『モッコン』っていう名前の響き、セクシーよね〜!(二人してウットリする)」
ヤス「モッコン・ナオノボリ?・・・・・木根・尚登!

 以上、コント終わり(笑)。
 いやぁ、面白かったです!ウツソロツアーのコントで普通に爆笑できたコントは初めてかも(笑)。「ウトウ・グウリュウ」っていう言葉が何を意味しているのか、最初は本当に分からなくて、ヤスがツッコミを入れて、初めて「なるほど!そういう意味だったのか!」って分かるんです。しかも、モッコン・ナオノボリって(笑)。お客さんたちは、「モッコン・ナオノボリ」という言葉が出た時点で意味を理解した人が半分くらい、ヤスが「木根・尚登!」ってツッコミを入れて初めて気づいた人が半分くらいなのかな。
 この「モッコン・ナオノボリ」の部分が、日替わりになると面白いかなーと思います。「ショウシツ・テツカナ」とか、「マツホン・コウヒロ」とか・・・うぅん、いまいち面白くないなぁ。やっぱり、「モッコン」という響きのインパクトに勝てる人はなかなかいません(笑)。

 そして、コントが終わるとウトウ・グウリュウやバンドメンバーたちも戻ってきて・・・Rocket girlが始まりました!うっわ〜!嬉しい!嬉しい!ロケガって、ウツソロの中で二番目に好きな曲なんですよ!生できくのは初めてだったので、きゃあきゃあ叫びながら飛び上がってしまいました。
 し・か・も、ただ歌ってくれただけじゃありません。今回の無愛想なライブにおいて、唯一愛想を振りまいてくれたシーンが、このロケガだったんです。もっとぶっちゃけて言うと、イメージを「かっこいい!」で統一していた今回のライブにおいて、唯一見せてくれた「かわいいィ〜!(女子高生的なイントネーションで)」場面というのが、このロケガだったのです。
 ウツが真ん中に立ち、右隣にサエコさん、左隣に香織さんが並びます。女の子二人がコーラス(「ぱっ・しゅわっ♪ぱーっ・ぱっ・しゅわっ♪」という合いの手なども)を歌い、軽いダンスを踊ります。サビの振り付けは、ウツも一緒に踊ってくれます。これがかわいくてねぇ!二階席で見ながら、一人で悶えていました。
 そして、間奏が始まると、女の子二人は、ヤスの後ろに用意してあった折りたたみのテーブルセットを中央に持って行って開き、ウツをチェアに座らせます。真ん中にウツ、左にサエコさん右に香織さんと三人が並んで座り、間奏に合わせて、あっち向いてホイじゃんけんをしたり、テーブルをリズミカルに叩くパフォーマンスをして見せたり・・・ウツ、なかなか器用に手を動かします(笑)。
長めの間奏が終わると、三人はまた立ち上がってステージ前方に戻ってきて、並んで歌い出します。このころになると、お客さんたちもサビの振り付けに慣れてきて、みんなで一緒に振りをやるようになっていました。
 ・・・あー、ほんとに嬉しかったなぁ。こんなにコミカルでかわいいロケガが生で見れるなんて♪サビ部分のキィボードのフレーズ(「Go back to earth, she’s the rocket girl この街じゃ♪」の部分と、その後に弾く「ミソレソドソレソミ♪」というところ)が大好きで、ここだけ切り取って自作の着メロを作っていたくらいお気に入りだったので、この曲のアレンジ&キィボードを担当していた土橋さん自らがこれを生弾きしているのが見れて、大感激でした。

 その後、緞帳が下り、またもやポエム朗読が始まります。声は、雪之丞、ウツ、女性メンバー二人、あともう一人男性メンバー(誰だか不明)、くらいかな。テーマはズバリ「愛」(うわっ、こッ恥ずかしい!)。断片的に覚えているのは・・・

「愛しているのに、どうしてこんなに苦しい?」(ウツ)
「愛しては、いけない?(雪之丞)
「いけない?」(女声)

「(愛とは)分け合うと、もっと幸せになれるはずだったもの」(男性メンバー誰か)

「(愛は)あなたのがほしくても、もらうことはできない。溢れていても、私のをあげることはできない」(女声)
「だから二人は、ただ空を見上げて、愛が落ちてくるのを待っている」(雪之丞)

 う〜ん、色々陳腐なフレーズも面白い言い回しもあったんだけど、あんまり覚えていません。ただ、雪之丞自らが語る、「だから二人は、ただ空を見上げて、愛が落ちてくるのを待っている」という言い方が印象に残りました。あと、「愛の裏側がこんなにも〜〜だなんて、知らなかった」というようなフレーズがあって、「すわdarkside of love来る!?」と拳を握り締めてしまいました・・・だって「愛の裏側」でヤス&雪之丞って言ったら、この歌しかないじゃ〜ん!と期待しちゃったんですよ。
 前半は「愛とはなんぞや?」という全般的抽象的なポエムなのですが、だんだん具体的な話になってきます。ウツが語り始めるのは・・・ある一つの、「許されない愛」の物語。要は不倫ですよ不倫。どうやら女性側に家庭があるタイプの不倫・・つまり「村木」型のようです。「服を着て部屋を出て行く君を、約束を破って後ろからいきなり抱き締めたら、君はどんな顔をするだろうか?」、なんていう、結構生々しい表現のポエムでした。男がぐだぐだと悶々と悩む独白がひたすら続き、そんなに詩的な表現が出てくるわけでもなかったのですが、途中でただワンフレーズ、
「ドアの外は、真昼」
 という言葉が出てきて、これがすごく印象的だったなぁ。真夜中の不倫よりも白昼の不倫の方が後ろめたさ倍増な感じでドラマチックです。
 で、こんなような不倫のポエムを朗読した後だったので、「これは絶対Rosy Nailが来る!今度こそ!あの不倫ソングが来る!」と期待して(Rosy Nail好きなんです、あのおバカ歌謡曲が・・)拳を握り締めて待っていたら・・・全然違う、きいたこともない新曲が始まりました。
 しかも、ステージ正面にスクリーンを立てて、その後ろでウツとサエコさんが絡むパフォーマンス付き!おぉ、ウツソロらしくなってきた(?)。結構濃厚な絡みがあって、ドキドキものでしたよ(笑)。曲もアダルトな雰囲気で、「Love is crazy」と何度も繰り返していたのが耳に残っています。

 その後は・・・ごめんなさい、順番とかよく覚えていないのですが、後半戦はとにかく既存のヤス曲オンパレード!ただし、BOYO-BOZOとT.UTU時代の曲がほとんどで、最近の曲はRolling Aroundしかやってくれませんでした。個人的には新しいヤス曲(LOVE-iCEとか)をもっとやってほしかったけど、取り合えずRolling Aroundは大好きなので嬉しかったです(しかし、シングル曲でもないのに3ツアー連続して歌っている曲なんて、Rolling Aroundくらいじゃないかな?ウツ、この歌気に入ってくれてるのかなぁ、嬉しいなぁ)!

 cool jam, cool modeも結構嬉しかったです。正直に言うと、私にとってこの歌は、サビがききたい歌じゃないんですよ。Bメロがキモ!なんです。ひたすらBメロラブ。「罪にfallin’ love(Oh yeah! Oh yeah!) 曖昧なポーカーフェイス(Oh yeah! Oh yeah!)」っていう掛け合いが大っ好きなの。ここが終わっちゃうと「後はいいやー」ってなっちゃうくらい(←失礼)、激しくお気に入りポイントです。あとは、ラストのサビでドラムが入ってくるところ〜「ラララ」コーラスの辺りも好きかな。バンドのライブ!っていう感じがします。

 JUMPは勿論、「Let’s Jump!」でみんなジャーンプ!でも、私が「Let’s Jump!」の歌詞と共に思いっきりジャンプしたら、みんなとワンテンポズレていて、あれっ!?タイミング違うの!?と焦ってしまいました。他のお客さんより一拍早くジャンプしてしまったみたいです・・。でもこっちの方が「歌と一緒にジャンプしてる!」という感覚になれるので、最後まで一人でワンテンポずらしたままジャンプし続けてしまいました(←頑固)。
 「憂鬱な顔なんてよしなよ、化石になる前に踊ろう〜♪」はCD通りにヤスが歌ってくれたんだけど、やっぱり妙〜にくぐもって音程の不安定なボーカルでした(苦笑)。多分、口をマイクに近づけすぎてる気がする。マイクで歌いなれていない人みたいな歌い方でした・・・キャリア長いくせにっ。

 「カーニバルの騎士」の前にも、またポエム朗読がありました。
 主人公(何か悩み事がある?)は、見知らぬ男から「今度サーカスが来たら、この薬を飲みなさい」と妖しげな薬を渡される。これを飲めば、何もかも忘れて楽しく踊れますよ、と。その後、主人公はサーカスに出会う。主人公曰く、「僕は知っている。この薬が、ただの精神安定剤でしかないことを。そして、サーカスの道化師が、あの時の男と同じ顔であることも」
 ・・・という、ショートショートのようなポエムでした。最初、「サーカス」という言葉が出てきたとき、まっさきに「BANG!BANG!BANG!来たっ!」と早合点して拳を握り締めてしまいましたよ(笑)。
 オチ(?)のついたなかなか面白い内容だし、「サーカス」(それも、こういう、ちょっとクレイジー要素の入ったあやしげなサーカス)というモチーフは個人的に大好きなんだけれども、その後に歌ったのが「カーニバルの騎士」という、別にあやしげ要素のない歌だったので、ポエムと歌とのギャップにちょっと拍子抜けしたかも。朗読をきいている時には、もっともっとあやしげで不思議な雰囲気の歌が始まりそうな雰囲気に見えていたので・・(まぁ、BANG!×3のサーカスにも、あやしげ要素は全くないのですが・笑)。

 そして・・・ラスト一曲の手前で、また朗読。ただ、「ラスト手前」だったことは覚えているけど、「本編ラスト」だったか「アンコールラスト」だったか覚えてないんですよね(汗)。取り合えずこの位置に書いておきます。
 コンサートのイントロで出てきた「ようやくたどり着いた今日は、もう明日の昨日でしかない」という絶望に打ちひしがれていた主人公が、一つの答えを見つけ出すポエムです。うろ覚えですが、「地下鉄から地上に上がってくると、街は全ての動きを止めていた(「街は無人だった」かも)。オレはお前を失ってから、ずっとこうしてさまよっている」というような文章で始まって、静かになってしまった街を歩き回りながら、自分のもとを去っていった「お前」についてひたすら思いを馳せます(どうやら「お前」とは破局したのではなく、死別した・・らしい・・・?)。悶々と悩みながら歩いていた主人公は、自問自答するうちに段々と立ち直ってきて、最後には、
「たとえようやくたどり着いた今日が、もう明日の昨日でしかないとしても。少なくとも今日とは、昨日の明日なのだから」
 という結論に達して、今日を前向きに生きていくことを決意します。この一文、面白いですね。当たり前のことのようでもあり、ただの言葉遊びのようでもあり、しかし口に出してみると味わい深い真理でもあるような・・・妙に印象に残る文章です。こういう表現がさりげなく出てくるところが、雪之丞のグレートなところではないかと。
 地下から地上に上がって、がらんとした静かな街を歩く・・・というくだりも、寂しくて哀しくて、だけどクールなイメージがして、好きです。なんとなく、モノクロームの無人の街をゆっくりと歩いていくスーツ姿の男・・・という「絵」が浮かびます。
 ただ、この最後のポエム自体はすごく素敵だし、「今日は明日の昨日でしかない」というフレーズはコンサートの冒頭にも出てきていて、これが全体を貫く大きなテーマなんだろうということは分かるんだけれど・・・冒頭の朗読では「僕たちは知りたくなかった」って言っていたはず。でも、ここの朗読では、たしか、「オレ」って言ってたんですよ。違ったかなぁ、私の記憶違いかなぁ・・・私は、ウツが「オレ」と「お前」の世界を歌うのが苦手なので(あくまでジェントリィに、「僕」と「あなた」でいてほしいと願う、乙女チック至上主義思想の那々)、ここでいきなり「オレ」と「お前」が出てきて、ちょっとゲンナリした覚えがあるんだけれどなぁ・・・?

 そして本編最後を締めくくるのはまたもや新曲。これは結構好みなメロディ・・・だった気がします。全く覚えていませんが、ききながら「これはいいなぁ」と思った覚えがあります。そしてやっぱりミディアムテンポでした。
 新曲が終わると、メンバーはそのままステージを去ってしまいます。これで本編終了っぽい雰囲気です。しかし、いつものような「定番曲」もなく、MCもなく、アッサリとメンバーがはけていってしまったため、お客さんたちは戸惑ってしまいます。「アンコールコールを・・・するべきなの・・・?」と周りを伺っているような状態。
 そして、客席からはっきりしたアンコールコールが起こる前に・・・早くもウツたちが戻ってきました(笑)。すごい、呼ばれる前に戻ってくるという、かなり画期的なアンコールです(笑)。

 MCもろくに挟まず、すぐに歌い始めます。・・・今度こそ、BANG!BANG!BANG!を!またBOYO-BOZO曲ですよ、嬉しかったなぁ。ただ、私は本編のラストが近づいてきている辺りで、手フリの邪魔になる腕時計を外して椅子の上に置こうとしたら座席と座席の隙間に落っことしてしまって、それを拾おうと床を手で探っているうちに隣席のPONちゃんのドリンク(ビール)のカップを倒すわ、慌ててカップを立て直すも中身は半分くらいこぼれてしまうわ、お陰でそこら中をビール臭い空間にするわ、ようやく腕時計を見つけたと思ったら、立て直したビールのカップ(半分中身が残っている)の中に見事にストライクインしているわ、で、個人的にアワアワアワアワしてしまっていたので、いちばん盛り上がっていたライブ後半〜アンコールのあたりを、すごーく上の空で過ごしてしまったんですよ。もう、バカみたい(涙)。結局、こぼれたビールは誰の荷物も濡らすことはなかったし、腕時計もしぶとく生き残ってくてたので(ありがとう精密機械)、結果オーライなのですが・・・PONちゃん、あの日は本当にほんとうにご迷惑をおかけいたしました(土下座)。

 というわけで、大好きなBANG!×3も、実はあんまり覚えていません(涙)。

 そしてラストは、これもBOYO-BOZOから「風を感じて」。この歌のどこがよかったかって、ラストの朗読ですよ!「騒がしい町のノイズ、言葉をかき消すなら、僕たちは耳を塞ぐ・・」という朗読の部分。CDではなぜか飯島直子がやっている(笑)ので、CD音源をそのまま流すのか、それともサエコさんあたりが朗読するのか・・と思っていたら、ウツが語ってくれたんです!しかも、CDと同じように、バックで「WOWOW〜♪」とコーラスが流れていて、ウツが「心にだけ、音楽が響き出す」と静かに言い終えるタイミングで、アカペラのコーラスがきれいに終わって。この終わり方がすごくきれいで、ウットリしてしまいました。
 しかも、この歌でライブ終了だったので、余計にこの朗読&アカペラの余韻が響いてね。アンコール定番曲(Trouble in heavenとか「ゼロより」とか)では決してないけれど、滅多に歌われないマイナーな歌だったけれど、それだけに珍しさも手伝って、静かに心に残りました。


 全体的に見て、非常〜に「新鮮」なライブでした。よい意味で、裏切られまくりました。
 私はウツソロに通い始めてまだ四年なのですが、なんというか・・・年を追うごとに、「馴れ合い」感が強くなってきていることに、薄々不安(と、もっと言えば苛立ち)を抱き始めていたんです。
 正直に言ってしまうと、ウツソロに来るお客さんって、9割が固定ファン、つまりTMのファンだと思うんですよね。つまり、外部の人がほとんど入ってこない状態。毎年毎年来るお客さんが同じという、ちょっと・・かなり普通じゃないツアーだと思うんです。
 その中で、アーティストとお客の間に一体感が生まれすぎてしまって、馴れ合いやマンネリ、「このお客さんなら〜〜で許してくれる」、「ウツだからきっと今回も〜〜してくれるはず」(「〜〜」とは、定番曲であったり、コントやトークコーナーであったり、オヤジギャグ入りのMCであったり、いつものサポートメンバーであったり)という感覚が、知らないうちに蔓延してきてるんじゃないのかな?と、ウツソロ暦四年のワカゾーが言うのもなんですが、薄々思い始めていました。
 だから、今回のツアーには、すごく裏切られてしまった気分です。ヤス&雪之丞、土橋さん、サエコさんという「懐かしのメンバー」たちがメインを張っているにも関わらず、物凄く新鮮なステージでした。

1、 ライブ定番曲を思いっきり廃し、未発表(未発売)の新曲を立て続けに歌うセットリスト。
2、 朗読やスクリーン映写を駆使した、「コンサート」というより「ショー」「パフォーマンスライブ」のような構成。
3、 MCなし。コントも・・・あったけど短め(苦笑)。
4、 衣装変えもほとんどなし。
5、 新規サポートメンバー二人の投入。
6、 呼ばずに出てくるアンコール。


 ・・・うん、やっぱり、色々とすごい画期的だったと思う。特にやっぱり1、はすごいよね。常連のお客さんがぽかーんとしているのを置いてけぼりにして突っ走るのは、すごい覚悟が要ったと思うんだけど、潔くて非常によかったと思います。ウツファン暦20年の人から「昨日ファンになった人まで」(懐かしい言葉だ・・)、平等にぽかーんとさせられ、平等に戸惑わされ、平等にだんだん盛り上がっていく、という。
 ちょっと話がズレますが、私が初めてTMのライブを見たのは、99年秋の麻薬覚せい剤
撲滅キャンペーン千葉大会でした。そのころ、私はTMを知ってまだ半年で、周りはTM暦10年越えてるような先輩方ばかりで、私なんかがここにいていいのかな?って、妙に引け目を感じていたんですよ。その頃、まだTMのCDを全部集めきってはいなかったし。
 ところが、そこで新曲がいきなり披露されたり、復活後にリリースされた10 YEARS AFTERが歌われたりして、すごく嬉しかったのね。特に10 YEARS〜が歌われたときには、自分も他のファンの人たちも同じ期間きいてきた歌だ、私もみんなと同じだけ感動してきた歌だ、と思ったら、その時初めて、会場の他のTMファンの方々と連帯感を感じることが出来たんです。
 ・・・というわけで、まだ誰ーもきいたことのない新曲のオンパレードっていうのは、どのファンにとってもすごく平等なステージだったと言えるんじゃないか、と。ある意味、ここ数年間のウツソロステージの中で、2005年9月23日というのは、最も「一見さん」の入りやすかった日かもしれない。
 ツアーが始まる前に、「今回のツアーはアルバム発売の噂がないけど、どうしちゃったんだろう?」ってみんな言っていたけれど、結局こういうことがしたかったのね。できれば、ツアーが終わった後に、新曲もまとめてアルバムにしてくれたら嬉しいけれど・・・どうなるかな。

 2、に関しては、雪之丞という特殊なメンバーがいなければできなかったことだろうけれど、同時にMTRを経験していなければ浮かばなかった発想でもあると思う。スクリーンにただ字を映すだけじゃなくて、その字を動かしたり、幕を透かしてところどころ中を覗かせたり、っていう演出はね。
 最初は、雪之丞が朗読する声がイマイチ気に入らなくて(なんというか・・・NHK教育の科学番組のナレーションみたいな喋り方なの。うまく説明できないけど、あんまりこういう大人の男性ボーカリストのコンサートにふさわしい喋り方じゃなくて、どっちかっていうともっと健全な感じの声)、「全部ウツに喋らせればいいのに・・」とも思っていたんですけど、まぁ、他に出番がないからあれは雪之丞のポジション!ということで譲れないお仕事なのかな。

 3、も重要なポイント。ウツのオヤジギャグは嫌いじゃないけど、コントもトークショーも面白ければ嫌いじゃないけど、「これでみんな笑ってくれるんでしょ?でしょ?」「こういうのが『ウツカワイイ』って思うんでしょ?でしょ?」的な媚び(もっと言っちゃえば、共犯関係への誘い)が感じられるときもあるから、行き過ぎると苦々しく思っていたんですよね(いちばんアレだったのは、ラブ&ピースのドラマの自家製パロディを流した時)。それを、MCは全部なくして(最後に「どうもありがとう」くらいは言いましたが)、コントも・・まぁ短めにして(苦笑・いきなり全廃はできないあたりが難しいところでしょうか)、突き放したようなクールな世界観を崩さないようにコンサートを纏め上げた。これもまたMTR(やDD横アリ)から影響を受けた部分があると思うけれども。

 4、については、要はずっとスーツ一本だったということ。アンコールのときに、インナーのワイシャツを変えてきたくらいかな(本編では黒ワイシャツに赤ネクタイだったのを、アンコールでは黒地に前立て(ボタンが付いている部分)だけ赤色のワイシャツのみに着替えてきた・・のだったと思う。遠くから見ていたから定かじゃないけれど)。
 ちなみにサエコさんは途中でジャケットとシャツを脱ぎ、黄色のコルセット型キャミソール一枚になっていました。香織さんも中盤でジャケットを脱ぎ、ウツと絡むシーンではやはりブルーのキャミソール姿に。他の男性陣は、最後までお色直しはなかったと思います。
 今までのウツソロツアーだと、アンコールまでに2、3回お色直しがあって、特にアンコールではツアーTシャツを着てツアータオルを首から巻いたりしちゃって、かなりラフな雰囲気になっていたけど、今回は最後まで本編のかっちりとした雰囲気を貫き通したかったんでしょうね。
 個人的に男のスーツは大好物なので、今回のウツの衣装は眼福の一言でした。あぁ、ネクタイまで締めてくれて、あんなにカッチリしたスーツ姿のウツなんて、ものすごく久しぶりな気がする・・(目がハート)。
 それから、ウツったら脚が細い!スーツジャケットで上半身をしっかり見せてるせいでしょうか、カクカクとダンスを踊るウツの脚が、すごく細く、長く見えました。上半身(顔含む)ばかりがむくんで、下半身はスッキリ細い・・・ウツ、リンゴ型DNA保持者かしら?

 5、については、まぁそんなに大した変化でもないか・・・他の四人が古参ですからね。でも、あの四人にプラスしてドラマーがベーやんでギターがカツGだったら、個人的にはちょっと苦笑しちゃったかなぁ。
 しかし、若いセクシーな女性がドラマーというのは、ちょっと珍しかったです。絡み要員になれることも考慮して、香織さんをセレクトしたのかな(笑)。「若い女性のドラマー」で「カオリ」というと、globeのドームツアーでパーカッションを叩いていたカオリさんという女性を思い出しますが・・・勿論違う人ですよね?

 6、も、実は意外に重要なポイントだと思います。ウツソロツアーのアンコールって、もともとあんまり熱心なアンコールコールはなかった気がするので(初めてウツソロに行ったとき、お客さんたちがかなり静かに待っていたので、結構驚いた記憶があります)。
 globeのツアレポでも引用しましたけど、ここの、「「どうせ出てくるんだろ」という安易な気持ちのアンコールが日本の音楽シーンをダメにしているんだ。」この一文は真理を突いてる気がします。ウツソロやらglobeやらに限らず、現在の日本の音楽シーン全体(おおっ、いきなり大きな話を出してきたな!)において、アンコールコールって予定調和のうちに(ファンとの共犯関係に基づいて)行われているものだし、多かれ少なかれ「アンコール=おまけ=リラックスしていいもの、本編とのギャップがあって当たり前のもの」と認識されているだろうから、今回の「ショー」のようなツアーにおいて、そういう性質のものは一切排除したかったんじゃないかな。だから、「いつも通り」のアンコールを期待したファンたちがアンコールコールを始める前に、さっさと自分たちのペースで、「今回のツアーのコンセプトに即したアンコール」を始めてしまったんじゃないかしらん?
 これは深読みしすぎでしょうかね?初日に参加した人の中には、「あそこでメンバーが一旦引っ込んだのは、本編の終了じゃなくて、ただの場面転換だったんじゃないの?お客が間違えてアンコールコールを始めてしまっただけで」と仰る方もいらっしゃるので、なんとも言えませんが・・・ただ、二日目以降も同じような構成(新曲とBANG!×3の間に一旦全員が引っ込む)を取っていることを考えると、やはりアンコール(のつもり)なのではないでしょうか・・・?う〜ん、こんなに「あれはアンコール?それともただの本編の続き?」と判断に迷うなんて、カテトラの横浜公演以来ですよ(笑)。

 とにかく、いろんなことを総括しても、今回のウツソロが、すごく斬新で新鮮で裏切りに満ちたものであることは確か。コンセプト面でも演出面でも、非常に面白い試みです。TMの世界観(それも初期TMや、MTR・DD横アリなどの復活後TM)にかなり影響を受けた、「ショー」的なステージだと思います。
 最終的に成功するかしないかは別として、今までのウツソロツアーの殻を破る、すごく画期的なツアーになると思いますよ。今まで何年もの間、ぬるくて居心地のよい「定番のウツソロツアー」に甘んじていたウツが、唐突にこんな試みを始めたことを、その勇気と決断力を、私はとてもとても頼もしく思います。どうか最終公演まで、このクールなスタイルをずっと貫いていってほしいと願います。

 ただし、このツアーも、回を重ねていくごとにリピーターが増えていって、多分最終の東京公演では、何度も通った常連客さんと最終公演で初めて参加するお客さんとの温度差ががっつり出てしまうんだろうなぁ、とは思います。だから逆に言えば、このツアーのキモである(と私が勝手に思っている)「全ての客に平等なレベル驚き・戸惑い・衝撃を与える」という試みが最も成功していたのは、9月23日の初日公演であったのではないかと思います(ていうか、二日目の公演に行った人たちはみんな口をそろえて「初日はゲネプロだった」って言うし。くすんくすん)。



2005/10/10 03:45
2005/10/10 14:00