Next Destination of Kiss Destination


2002/03/15。小室哲哉と小室麻美(旧姓・吉田)が協議離婚するという報道がなされました。
そしてその日の夜、komuro.comより小室哲哉の公式コメントが発表され、二人の離婚が本当であることが伝えられました。

ハッキリ言って、予想もしていませんでした。
中には、「遅かれ早かれこうなるだろうとは思っていた」と仰る方もいらっしゃるでしょうが、私にとっては、本当に青天の霹靂でした。

私は、小室哲哉の音楽のファンであると同時に、Kiss Destinationというユニットのファンであり、そのボーカルであるASAMIのファンです。
小室の作る美しいメロディと音に、ASAMIのやさしいボーカルが乗るのが好きです。
小室の書くさびしく哀しげな詩の世界も、ASAMIの書くやわらかくやさしい詩の世界も、どちらもとても好きです。
彼ら二人にしか生み出すことのできない、切なく、はかない世界を、どんなに尖った音であってもどこかに淋しいイメージを残す、哀しいくらいに透明な世界観を、とても愛しています。

victim、ひそやかにナイフを隠し持ったような愛し方。
hello again、夢と現実の折り合いをつけられずに苦しむ若い姿。
Everybody Jealous、教会の鐘よりも、救えない、という告白に救われる、束の間の安らぎ。
Over & Over、やわらかな緑にくるまれた夏。
Wave of love、漂白されたシーツのような、哀しいくらいに白い朝の情景。
Dear my close friend、委ねることと引き受けること。守ると同時に支えること。

アルバムにして3枚、計30曲あまり(タイトルで数えて)の彼らの作品、そのどれもが、私にとって大切な宝物でした。

このまま終わってほしくはない。それが今の私の、いちKiss Dessファンとしての切実な思いです。


結婚も離婚もご本人同士の問題であり、事情を知らない私たちがとやかく言うことはできません。
それは勿論分かっています。けれど、それでも、離婚の原因が「生活のすれ違い」であるというところに、一縷の望みを託していたいのです。
婚姻関係の解消と、二人の関係を持続させるさせないは、別の問題だよ、と、一言そう言ってもらいたくて仕方ないのです。
どうか、どうか、「生活のすれ違い」が、二人の男女、そして二人のミュージシャンを完全に引き離してしまうことにはなりませんよう。それだけを願っていたいのです。


小室哲哉氏は公式コメントの中で、「今後もお互い、音楽活動を通して皆様にはお世話になると思いますが」という曖昧な表現をしています。
KDの今後に関しては、具体的に何も示していません。名前すら出しておらず、まるでその話題を避けるようだと、私には感じられました。
一体彼は、そして二人は、これから先KDをどうしようとしているのでしょうか。
「お互いまた新しい道を探し別の道を歩くことになりました。」
この言葉は、家庭・婚姻関係だけでなく、音楽面での完全な決別も意味しているのでしょうか。
このまま終わってはほしくない。それが、今の私の、切実な願いです。
どうか、二人の間から、音楽というきずなが消えませんよう。KDのファンとして、切実にそれだけを願っています。


麻美さん、あさっくちゃん、どれだけ辛いか、私たちには察して余りあると思います。でも、あなたの生の言葉がききたいです。
あなた自身のコメントを、一言でいいからきかせてほしいのです。
どうして私たちファンは、こんな時に、こんなにまで無力なのでしょう。
ほんの一昨日まで、私たちは、お二人が仲むつまじいと信じて疑っていませんでした。
テレビで小室氏を見ても、小室氏の手がける他のアーティストの曲をきいていても、私たちはなんにも気づけないでいた。
そして、昨日突然に知らされた事実に、こんなに驚いている。普通の人たちと全く同じように。
私たちファンも、結局、あなたたちアーティストのことなど深く知る事もできないのだな、と思い、打ちのめされたような気持ちです。
それでも、好きだから、大好きだから応援していたいのです。
けれど、応援しているよ、いつも大好きでいるよ、と言う事しかできない自分が、今とても悔しいのです。
こんな時、具体的に何一つできないで騒ぐばかりの自分たちが、もどかしくてなりません。



小室哲哉氏へ。
あなたの音楽が好きです。
琴梨ちゃんに恥じないミュージシャンでい続けてください。
それが、麻美さんの元夫として、琴梨ちゃんのパパとして、いちばん大切なお仕事だと思います。
あなたのお仕事を、いつまでも応援してきたいのです。

吉田麻美さんへ。
あなたの声が好きです。きいていて切なくなるような歌声も、ラジオで照れたように笑う甘い声も、大好きです。
頑張ってください。幸せになってください。誰よりも幸せになってください。
歌って、踊って、琴梨ちゃんをかわいい女の子に育てていって、そしていつでも笑っていてください。


たとえ離婚をしても、大きくなった琴梨ちゃんがいつまでもパパとママを幸せに呼べるような環境に、二人がいてくれますよう。
「生活のすれ違い」や「価値観の違い」が、どうかどうか二人を完全に遠く引き裂いてしまうことにはなりませんよう。
小室哲哉、吉田麻美、そして吉田琴梨が、たとえどんなかたちであれ、いつまでも幸せでいられますように。


多分こんなところのファンのメッセージなど、忙しい彼らは読むこともないと思いますが。
私も最初から、ご本人たちに読まれることを考えずに書いたのだから、それでいいのです。ただ、書きたくてたまらなくなっただけなのです。
書くことで、自分の気持ちを少しでも整理したかったのですから。


2002/03/16 PM2:16 那々  BGM:AMARETTO